
冷菓市場の拡大に弾みがついている。2017年度(2017年4月~2018年3月)の冷菓市場は過去最高を更新した。2018年度も好調は持続し1~2%の拡大が見込まれる。

日本アイスクリーム協会発表の「アイスクリーム類及び氷菓販売金額の推移」をみると、冷菓の市場は6年連続で拡大し、2017年度は初の5,000億円超えを達成した。市場をけん引しているのは、高品質化の著しい中価格帯のアイスだ。「明治 エッセル スーパーカップ スイーツ」をはじめとした「スイーツ系アイス」やグリコの「sunao」など「糖質オフ」などの付加価値をプラスした商品が伸びているとみられる。その一方で、これまで冬場の主力だった、濃厚系「冬アイス」やプレミアムアイスは伸び悩んだ。
2018年夏は記録的な猛暑だったこともあり、冷菓の喫食回数が増えたことから、2018年度も手堅い伸びが見込まれているものの、2019年度は、原材料費高騰による値上げや消費税増税などの逆風要素もある。メーカー各社は主力商品に注力、インパクトのある新商品やプロモーションを展開すると思われ、最需要期に向かい、ますます激しい競争が見込まれる。
参照コンテンツ
シリーズ 成長市場を探せ
おすすめ新着記事

料理の強い味方 増加する加工食品の利用
コロナ禍で内食が増加し、加工食品の需要が伸びている。今回は、実際に加工食品が誰に、どのように利用されているのかを調査した。その結果、在宅時間の増加とともに増えた調理の時間や手間の短縮に、加工食品が貢献している実態がみえてきた。

暮らしに寄り添う再開発計画 池袋はコロナ禍でも安心な「都市のリビング」
豊島区は「公園が街を変える!」というスローガンのもと、池袋周辺の四つの公園の整備を行ってきました。それが、まるでコロナ禍を予期していたかのように屋外を活かしたものになっているのです。今回は、そんな公園を中心とした再開発にスポットを当てた安心安全な街づくりに注目します。

強い「ほろよい」「氷結」、躍進する「檸檬堂」
今回は、年率12%と高い成長率を誇るRTDについて、インターネットモニターへの調査を行った。「氷結」「ほろよい」など強い定番が君臨する市場に、「檸檬堂」をはじめとするレモンサワーのブランドが参入。コロナ禍で家飲み需要を獲得して伸びるRTD市場のランキングに注目だ。



