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戦略思考を鍛える
第6章 タイミングの計り方

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戦略にはタイミング(勝機)がある

 優れた戦略は、タイミングを見極め、攻守の切り替えをうまく実行できている。日本海海戦は「ここぞ」という絶妙のタイミングでバルチック艦隊と戦うことができた。一歩でも間違っていれば違う結果になっていたはずだ。第2次大戦時の連合軍は、日本側の暗号を解読し真珠湾攻撃の可能性を察知しておきながら、その事実を隠した。なぜなら攻撃前にその事実を公表すれば、今後の作戦遂行上、大きな打撃をうける結果になることは明らかだと判断したからである。戦史と同様、企業の戦略にもタイミングがある。


市場の芽の軽視は勝機を逃す

 勝機を逃す多くのパターンは、市場の芽を軽視することにある。最近の例でいえばインターネットの爆発的な普及がある。日本の家電情報産業はこのタイミングを逃し、欧米企業に大きな遅れをとってしまった。逆にビル・ゲイツは「Shift The Internet」の大号令を社内に発信し、経営資源の多くをインターネット関連に集中し今日の地位を確保することができた。今後という観点ではブロードバンド化ということになる。この流れを自社の戦略やマーケティングに取り入れようとしている企業は少ない。


次は「市場発見ができずに失敗したISDN構想」
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