
総務省統計局が毎月発表する消費者物価の変化を表わす指数で、略称はCPI(Consumer Price Index)です。全国の世帯が購入する家計に係る財及びサービスの価格等を総合した物価の変動を時系列的に測定するものです。すなわち家計の消費構造を一定のものに固定し、これに要する費用が物価の変動によって、どう変化するかを指数値で示したもので、実質的な国民生活水準を示す指標のひとつとして広く利用されています。
私たちが日常購入する食料品、衣料品、電気製品、化粧品などの財の価格の動きのほかに、家賃、電話代、授業料、理髪料などのようなサービスの価格の動きも含まれます。
基準年を一定の周期で新しくする「基準改訂」、指数に採用する品目とその品目に付与するウエイトの見直しは、昭和30年の改訂以降、5年ごとに行っており、現在の基準年は平成12年となっています。
指数品目は家計の消費支出の中で重要度が高いもの、価格変動を代表できるものが選ばれており、平成12年基準の消費者物価指数では、596品目が採用されています。その596品目に関して「小売物価統計調査」から店頭小売価格をつかみ、「家計調査」による品目別支出額でウェイトをかけ、加重平均して算出されます。
物価の平均的水準の時間的変動又は地域間の格差を表すために総合化された指数のことです。どの段階の取引に関する物価の変動(又は地域間の格差)を測定するかにより、消費者物価指数、小売物価指数、農村物価指数、卸売物価指数、輸出物価指数、輸入物価指数などがあります。
参照コンテンツ
おすすめ新着記事

消費者調査データ No.397 シャンプー(2023年12月版) 「パンテーン」と「ラックス」、僅差の競り合い
コロナ禍によるインバウンド需要喪失からゆっくり立ち直りつつあるシャンプー市場。調査結果は「パンテーン」が複数項目で首位を獲得したが、2位の「ラックス」との差はごくわずかで競り合いが続いている。国内メーカーでは、独立系の専業メーカーが独自のコンセプトで高いリピート意向を獲得している。

成長市場を探せ 「巣ごもり」後も割安感で堅調な家庭用冷凍食品(2023年)
2022年の家庭用冷凍食品の生産量は、前年比100.8%となる80万5,000トンで、8年連続拡大、過去最高を更新。22年からの食品全般の値上げのなかで、簡便化志向や節約志向から利用が継続されているとみられている。

消費者調査データ レトルトカレー(2023年11月版) 首位は咖喱屋カレー、リピートされる調理対応カレー
コロナ禍以降、家族の食卓への浸透が一層進んだレトルトカレー。調査結果では、咖喱屋カレーがトップを堅持する一方、再購入意向では調理対応カレーやコスパに優れるPBが上位に。家族食としての定着を裏付ける結果となった。



