ティザー広告とは、商品を直接取り上げずに断片的な情報のみを公開し、消費者の興味を引くことを意図したプロモーション手法のことを指します。新聞広告やCM、Webサイトなどで情報を小出しにし、消費者を焦らす(tease)ことで新商品発売前の好奇心や興味を集め、期待を膨らませることを目的にしています。ティーザー広告、じらし広告、覆面広告とも呼ばれています。
具体的にティザー広告の中身をみてみると、新商品の発売前に行う予告広告のようなものと言えます。商品のシルエットや影などの一部の情報のみを与えることで、気を引き、期待を膨らませ、イメージをかき立てます。広告に興味を持った消費者であれば、発表時の商品を注目する確率も高くなります。期待が膨らんだ分、その商品が発売された時の注目度も高まるのです。
このような手法は、各分野で使われています。最近のケースでは、2006年の任天堂Wiiの発売時に「これは何でしょう? 」と消費者に問いかけ、新しいリモコンであるということ以外の商品説明を行わなかったケースや、2007年のマクドナルド・マックグリドルのCMで、商品の名称のみで映像を放映しなかったケースなどがあります。
ティザー広告は、話題商品の発売前に内容の露出を最小限にして消費者の興味を最大限に引き出したい場合や、発売前にロゴや名前など一部分を浸透させたい場合にも、効果があります。ただし、商品の機能や特長などを細部まで十分に伝えたいときには不向きです。商品に自信があり、ブランドが認知されている企業が行うティザー広告であれば、成功した時の効果は大きくなると言えるでしょう。
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