日本マクドナルドホールディングスの日本マクドナルドホールディングスの2020年12月期連結決算は、全店売上高(システムワイドセールス)5,892億円(前年比7.3%増)、営業利益312億円(同11.7%増)と増収増益、ともに上場以来最高の数字となった。2020年度は中期経営目標の3年目として、マクドナルドビジネスの基盤となる「食の安全・安心」を徹底し、「メニュー」「バリュー」を強化するとともに、お客様の店舗体験のさらなる向上のため、特に「未来型店舗体験」「デリバリー」「ピープル」「店舗展開」の四つの取り組みに注力。目標である全店売上高年平均伸び率5%以上、営業利益/経常利益年平均伸び率10%以上、ROE10%以上を達成した。新型コロナ感染症対策のため店内飲食は減少したものの、テイクアウト、ドライブスルー、デリバリーの売上が大きく増加、既存店売上高は2015年第4四半期から2020年第4四半期まで21四半期連続でプラスとなった。「未来型店舗体験」の三つのアクションである「おもてなしリーダー」「テーブルデリバリー」「モバイルオーダー」の導入エリアを全国47都道府県に拡大し、今後も大きく成長が期待されるデリバリーサービスの実施店舗は1,518店舗と、前年から倍増した。50周年の節目を迎える2021年度は、ビジネス基盤でもある安全・安心の分野を引き続き徹底すると同時に、「ピープル」「メニュー・バリュー」「店舗展開」「デジタル・デリバリー・ドライブスルー」の四つに注力し、変化するニーズに対応していく。
参照コンテンツ
- MNEXT 眼のつけどころ 市場脱皮期の富裕層開拓マーケティング―価格差別化戦略(2021年)
- オリジナルレポート コロナ下とコロナ後の消費の展望(2021年)
- 戦略ケース プラットフォームビジネスで急拡大するウーバーイーツ (2019年)
- 戦略ケース シェイクシャックは日本で第二のスタバになれるのか (2016年)
- 戦略ケース 2016年ハンバーガー戦争 (2016年)
- 戦略ケース 崖っぷちのマクドナルド -自ら仕掛けた低価格戦略のツケと相次ぐ失策により赤字転落へ(2014年)
- 戦略ケース 失策続きの挙句、日本マクドナルド社長交代 (2013年)
- 戦略ケース 勝者なきセルフ式コーヒーチェーン店の競争 (2013年)
- 戦略ケース 「日本マクドナルドホールディングス」×「ロッテリア」バーガーキングでマックを崩せるか(2007年)
- 消費者調査データ デリバリーサービス(2021年4月版) 「出前館」「Uber Eats」、コロナ下で認知拡大
- 消費者調査データ ファーストフード(2021年4月版) コロナ下でも堅調続く「マクドナルド」
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第122号 働き方の多様化が後押しするデリバリーサービス利用
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事
消費者調査データ 紅茶飲料(2024年10月版) 首位「午後の紅茶」、「紅茶花伝」に水をあける
2023年、数量金額ともにプラスとなった紅茶飲料。調査結果を見ると、キリンの「午後の紅茶」が再購入意向以外の5項目で首位を獲得した。認知率は9割、購入経験も5割を超え、再購入意向では2位以下に10ポイント余の差をつけ、リーディングブランドらしい強さをみせた。
消費者調査データ ミネラルウォーター(2024年9月版) 全項目首位「サントリー 天然水」、リピート意向の高いPB
2023年、2年連続で2桁増を達成したミネラルウォーターについての調査結果をみると、全項目で5ポイント以上の差をつけて「サントリー天然水」が首位に。2位は「い・ろ・は・す天然水」。再購入意向ではベスト10内に5ブランドのPBという結果となった。
成長市場を探せ V字回復で2年連続過去最高更新の炭酸飲料(2024年)
炭酸飲料が伸びている。2020年はコロナ禍で前年割れとなったが、翌21年にはコロナ前の水準に迫り、22年、23年と2年連続で過去最高を更新した。