半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

公開日:2022年12月06日

消費者調査データ No.378
衣料用洗剤(2022年12月版)
安定の強さ「アタック」ブランド、「アタックZERO」は全項目で首位に



グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。
登録済みの方はこちらからログインしてご利用ください。

 2021年の衣料用洗剤(粉末、液体合計)の販売金額は、前年比2.7%増で、2年ぶりのプラスとなった(経済産業省「生産動態統計」)。

 今回は、当社が任意に選んだ衣料用洗剤決済26ブランドについて、「知っている(認知率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事を見たことがある(広告接触)」「店頭などで見たことがある(店頭接触)」、「買って使ったことがある(経験率)」、「3ヶ月以内に買って使った(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)買って使いたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。s

 今回の調査では、前回(2021年11月版)に引き続き、「アタックZERO(花王)」が全項目で首位を獲得した。「アタックZERO」は、2位ブランドに、店頭接触で9.7ポイント、利用経験で7.7ポイント、3ヶ月内購入で5.8ポイント、今後の購入意向で6.7ポイント差で首位を獲得した。再購入意向でも4.2ポイントの差となっている。高い店頭カバー率が利用経験につながり、再購入意向も高いという良い循環が形成されている。

 「アタックZERO」以外の「アタック」ブランドも上位も食い込んでいる。液体洗剤の「アタック抗菌EX(花王)」は、店頭接触、利用経験、3ヶ月内購入、購入意向、再購入意向などで2位、粉末洗剤の「アタック高活性バイオパワー(花王)」は認知で2位、3ヶ月内利用は、粉末洗剤に限れば2位である。

 「アタック」以外では、ライオンの「トップスーパーNANOX」や&anp;の「アリエール除菌プラス」などが上位に入っている。

 再購入意向をみると、「アタックZERO」、「アタック抗菌EX」「アリエール除菌プラス」「アタック消臭ストロングジェル(花王)」など、3ヶ月内利用や購入意向で上位となったブランドがそのまま5位以内に入っている。よく使われている商品の継続利用意向が高いと考えられる結果である。

 衣料用洗剤は、コロナ禍で高まる清潔意識を背景に堅調な動きとなっている。伸びをけん引しているのは液体洗剤で、ここ数年、粉末洗剤はロングセラーブランドが姿を消すなど縮小しており、2021年の販売金額は2017年の6割程度に留まっている。さらに液体洗剤も「容器のプッシュ数で必要量が分かり、計量不要」「洗濯機の自動投入機能に対応」など使い勝手の改良が著しい。高機能化の進む衣料用洗剤市場の、今後が注目される。


注目ランキング
  • 3ヶ月内利用
    1. アタックZERO(花王)        17.8%
    2. アタック抗菌EX(花王)       12.0%
    3. トップスーパーNANOX(ライオン)   8.1%
  • 再購入意向
    1. アタックZERO(花王)      74.6%
    2. アタック抗菌EX(花王)     70.4%
    3. アリエール除菌プラス(&anp;)   67.8%

ログインしてグラフを見る

グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。



詳細データのダウンロード

クロス集計表 サンプルイメージ
消費者調査データ クロス集計表 サンプルイメージ

調査概要

提示26ブランド

  • アタックZERO(花王)
  • アタック抗菌EX(花王)
  • アタック消臭ストロングジェル(花王)
  • フレグランスニュービーズ(花王)
  • エマール(花王)
  • トップスーパーNANOX(ライオン)
  • トップクリアリキッド(ライオン)
  • アクロン(ライオン)
  • アリエールジェル(&anp;)
  • アリエール除菌プラス(&anp;)
  • アリエールダニよけプラス(&anp;)
  • アリエールバプロクリーン(&anp;)
  • ボールドジェル(&anp;)
  • さらさ洗濯洗剤(&anp;)
  • ヤシノミ洗たく洗剤(ヤシノミ洗剤)
  • セフターエナジー(コープクリーン)
  • ランドリン WASH(ネイチャーラボ)
  • アタック高活性バイオパワー(花王)
  • ニュービーズ(花王)
  • トッププラチナクリア(ライオン)
  • 部屋干しトップ除菌EX(ライオン)
  • 無リントップ(ライオン)
  • セフターE(生協)
  • アリエールバイオサイエンスジェルボール4D(&anp;)
  • アリエールプロクリーンジェルボール4D(&anp;)
  • ボールドジェルボール4in1(&anp;)


調査設計

調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2022年10月27日(木)~10月28日(金)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,093サンプル
サンプル構成(%)




参照コンテンツ


おすすめ新着記事



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツプレミアム会員サービス戦略ケースの教科書Online


お知らせ

2025.03.06

クレジットカード決済に関する重要なお知らせ

新着記事

2025.03.18

25年2月の「景気の先行き判断」は6ヶ月連続の50ポイント割れに

2025.03.18

25年2月の「景気の現状判断」は12ヶ月連続で50ポイント割れに

2025.03.17

なぜ、「外国人」社長が大手企業で多くなるのか - コーポレートガバナンスの罠

2025.03.17

企業活動分析 ファーストリテイリング24年8月期は売上・営業利益ともに4期連続で過去最高を達成

2025.03.14

日本のブランド危機と再生戦略 - トライアドマーケティング

2025.03.13

25年1月の「消費支出」は3ヶ月連続のプラスに

2025.03.12

25年1月の「家計収入」は4ヶ月ぶりのマイナス

2025.03.11

25年1月の「現金給与総額」は37ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2025.03.10

値上げ安堵に潜む日本ブランドの危機

2025.03.10

企業活動分析 ソニーグループの24年3月期は主力のゲーム&ネットワークサービスが大幅な増収に寄与するも金融部門の減益が響き増収減益に

2025.03.07

消費者調査データ RTD(2025年3月版) 「氷結」、「ほろよい」の競り合い続く アサヒの新顔は高いリピート意向

2025.03.06

25年1月は「完全失業率」は横ばい、「有効求人倍率」は改善

2025.03.05

25年2月の「乗用車販売台数」は2ヶ月連続のプラス

2025.03.04

関税政策に日本企業はどう対応すべきか

2025.03.04

25年1月の「新設住宅着工戸数」は9ヶ月連続のマイナス

2025.03.03

企業活動分析 NECの24年3月期は国内がけん引し増収増益

2025.02.28

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 清貧・ゆとり世代が消費を牽引!賞与の使い道は?

 

2025.02.28

消費からみた景気指標 24年12月は7項目が改善

2025.02.28

25年1月の「ファミリーレストラン売上高」は35ヶ月連続プラス

 

2025.02.28

25年1月の「ファーストフード売上高」は47ヶ月連続のプラスに

2025.02.27

トランプを支えるネット世論 - 正体は「ルサンチマン」

  

2025.02.27

減税政策は人気とりのバラマキ政策か

2025.02.27

月例消費レポート 2025年2月号 消費は改善の動きが続いている - 物価や金利の上昇ペース次第で消費回復のブレーキとなるおそれも

2025.02.26

25年1月の「全国百貨店売上高」は3ヶ月連続のプラスに

  

週間アクセスランキング

1位 2025.03.04

関税政策に日本企業はどう対応すべきか

2位 2025.02.27

減税政策は人気とりのバラマキ政策か

3位 2013.03.22

MNEXT ビックカメラによるコジマの買収はメーカーを巻き込んだ衰退業界再編の始まり

4位 2025.03.10

値上げ安堵に潜む日本ブランドの危機

5位 2024.05.10

消費者調査データ エナジードリンク(2024年5月版)首位は「モンエナ」、2位争いは三つ巴、再購入意向上位にPBがランクイン

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area