
2021年のミネラルウォーター類は、一昨年のマイナス成長から一転、生産量が108.1%、販売金額が108.5%と、ともにプラスとなった(全国清涼飲料連合会)。
今回は、当社が任意に選んだミネラルウォーター類30ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って飲んだことがある(経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・キャンペーンなどを見たことがある(広告接触)」「店頭などで見たことがある(店頭接触)」、「3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)買って飲みたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査でも、前回(2021年8月版)と同様に「サントリー天然水(サントリー)」が、2位となった再購入意向を除く6項目で首位、「い・ろ・は・す天然水(コカ・コーラシステム)」がそれを追う形になった。とはいえ、「サントリー天然水」は店頭接触以外では「い・ろ・は・す」に5ポイント以上の差をつけている。3ヶ月以内購入では8.1ポイント、購入意向では10.9ポイント差とその首位は揺るがない。
3位以下は「い・ろ・は・す フレーバーウォーター(コカ・コーラシステム)」、「アサヒ おいしい水 天然水(アサヒ飲料)」「エビアン」などが並ぶが、「い・ろ・は・す」との差は大きく、ミネラルウォーターは2強の争いともいえる。
再購入意向では、前回と同じく「トップバリュベストプライス 天然水」が首位となった。それ以外にも、上位にはPBが並ぶ。ファミリーマートの「ファミマの天然水」が3位、西友の「みなさまのお墨付き 天然水」と、上位5位のうち、3ブランドがPBだ。10位まで広げると「ローソンセレクト天然水(ローソン)」もランクインしている。日常的に利用する商品なだけに、コストパフォーマンスに優れるPBが選ばれていると考えられる。
コロナ禍で、ミネラルウォーター市場も炭酸飲料や茶飲料と同様、家庭内飲用の比重が高まっている。メーカー各社は大容量やラベルレスなどで対応。従来は、外でパーソナルサイズを購入してから自宅で大容量を買う、という流れだったものが、大容量から入る人が増えているともいわれている。飲用だけでなく、料理や家飲みの割り材、粉ミルクへの利用など飲用シーンは拡大を続けており、今後も成長が期待される分野となっている。
- 注目ランキング
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- 3ヶ月以内購入
- サントリー天然水(サントリー) 25.0%
- い・ろ・は・す 天然水(コカ・コーラシステム) 16.9%
- い・ろ・は・す フレーバーウォーター(コカ・コーラシステム) 6.5%
- 再購入意向
- トップバリュ ベストプライス 天然水(イオン) 73.3%
- サントリー天然水(サントリー) 73.0%
- ファミマの天然水(ファミリーマート) 66.2%
- みなさまのお墨付き 天然水(西友) 65.6%
- 3ヶ月以内購入
詳細データのダウンロード
クロス集計表 サンプルイメージ
調査概要
提示30ブランド
- サントリー天然水(サントリー)
- アサヒ おいしい水 天然水(アサヒ飲料)
- キリン 天然水(キリンビバレッジ)
- キリン 晴れと水(キリンビバレッジ)
- 富士山麓のおいしい天然水(ポッカサッポロ フード&ビバレッジ)
- い・ろ・は・す 天然水(コカ・コーラシステム)
- ミウ おいしい水(ダイドードリンコ)
- フロムアクア(アキュア)
- 天然アルカリ温泉水財宝(財宝)
- 日田天領水
- ブルボン イオン水(ブルボン)
- 富士ミネラルウォーター
- ゲロルシュタイナー
- エビアン
- コントレックス
- ペリエ
- クリスタルガイザー
- サンペレグリノ
- フィジーウォーター
- アクアパンナ
- セブンプレミアム天然水(セブン&アイ)
- ファミマの天然水(ファミリーマート)
- ローソンセレクト天然水(ローソン)
- トップバリュ ベストプライス 天然水(イオン)
- みなさまのお墨付き 天然水(西友)
- サントリー天然水 フレーバーウォーター(サントリー)
- い・ろ・は・す フレーバーウォーター(コカ・コーラシステム)
- キリン 晴れと水 手摘みレモン(キリン)
- ミウ フレーバーウォーター(ダイドードリンコ)
- フロムアクア フレーバーウォーター(アキュア)
調査設計
調査手法:インターネットリサーチ調査期間:2022年7月8日(金)~7月13日(水)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,058サンプル
サンプル構成(%)



参照コンテンツ
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第139号 広く浸透する食品PB、高まる品質評価(2022年)
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第134号 高まる災害リスク、日常食で災害への備え(2021年)
- 企画に使えるデータ・事実 成長市場を探せ ミネラルウォーター(2019年版)
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