半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

公開日:2020年09月16日

消費者調査データ No.324
スポーツドリンク・熱中症対策飲料(2020年9月版)
マスク生活で熱中症危険度は高止まり?注目集まる「塩」入り飲料



グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。
登録済みの方はこちらからログインしてご利用ください。

 2020年の1~6月期の清涼飲料市場は、コロナ禍による外出自粛などの影響を受け、前年比10%程度のマイナスとなった。6月以降は回復の兆しがみられ、とくに8月は東京都心の猛暑日が1875年の統計開始以来最多を記録するなど、マスク着用とあいまって例年以上に熱中症への注意喚起が行われている。

 今回は、当社が任意に選んだスポーツドリンク・熱中症対策飲料30ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って飲んだことがある(経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事を見たことがある(広告接触)」「店頭などで見たことがある(店頭接触)」、「3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月内購入)」、さらに「今後(も)買って飲みたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。

 今回の調査でも、前回(2019年8月版)と同様、再購入意向以外の6項目では、「アクエリアス(日本コカ・コーラ)」と「ポカリスエット(大塚製薬)」が他ブランドを大きく引き離して1位、2位を独占した。3位以降は「GREEN DA・KA・RA(サントリー)」や「アクエリアス ゼロ(日本コカ・コーラ)」などがランクインしているが、「アクエリアス」「ポカリスエット」と3位との差は大きく、飲用経験では33.9ポイント差、今後の購入意向では21.1ポイント差と大きく水をあけられている。

 ユーザーのロイヤリティの指標である再購入意向をみると、1位から順に「サントリー天然水 うめソルティ(サントリー)」「アクエリアス 経口補水液(日本コカ・コーラ)」「GREEN DA・KA・RA 塩ライチ&ヨーグルト(サントリー)」「キリン ソルティライチ(キリン)」と熱中症対策を打ち出した飲料が続く。「キリン ソルティライチ」以外は母数は小さいが、前回も上位を獲得したブランドが多く、確実にファンをつかんでいるといえる。

 今年は「マスクと過ごす初めての夏」となり、メーカー各社も例年以上に熱中症対策の周知に注力した。9月に入っても厳しい残暑や、新型コロナ感染拡大防止のためのマスク着用、在宅時間の増加による運動不足など熱中症リスクは続いている。上期の立ち上がりが厳しかった分、需要のピークはもうしばらく続くかもしれない。


ログインしてグラフを見る

グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。



詳細データのダウンロード

クロス集計表 サンプルイメージ
消費者調査データ クロス集計表 サンプルイメージ




【提示30ブランド】
  • アクエリアス(日本コカ・コーラ)
  • アクエリアス ゼロ(日本コカ・コーラ)
  • アクエリアス ピーチ(日本コカ・コーラ)
  • アクエリアス 経口補水液(日本コカ・コーラ)
  • ポカリスエット(大塚製薬)
  • ポカリスエット イオンウォーター(大塚製薬)
  • 経口補水液オーエスワン(大塚製薬)
  • アミノバリュー(大塚製薬)
  • DAKARA フレッシュスタート(サントリー)
  • GREEN DA・KA・RA 塩ライチ&ヨーグルト(サントリー)
  • GREEN DA・KA・RA(サントリー)
  • ビタミンウォーター(サントリー)
  • 塩のはちみつレモン(サントリー)
  • サントリー天然水 うめソルティ(サントリー)
  • キリン ラブズスポーツ(キリン)
  • アミノバイタル(キリン)
  • キリン からだ想い とまと甘酒(キリン)
  • キリン ソルティライチ(キリン)
  • アサヒスーパーH2O (アサヒ飲料)
  • 三ツ矢 アセロラ ボトル缶(アサヒ飲料)
  • 塩JOY (エンジョイ)サポート(ポッカサッポロ)
  • スポーツウォーター(ポッカサッポロ)
  • ヴァームウォーター(明治)
  • miu プラススポーツ(ダイドードリンコ)
  • 梅Cool(伊藤園)
  • ライフガード(チェリオ)
  • 熱中対策水(赤城化成)
  • セブンプレミアムスポーツドリンク
  • トップバリュ スッキリ飲みやすいスポーツドリンク(イオン)
  • みなさまのお墨付きスポーツドリンク(西友)


【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2020年08月03日(月)~08月06日(木)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,006サンプル
サンプル構成(%)




参照コンテンツ


おすすめ新着記事



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツプレミアム会員サービス戦略ケースの教科書Online


新着記事

2025.02.06

25年1月の「乗用車販売台数」は3ヶ月ぶりのプラス

2025.02.05

提言論文 新しい群れ集団が生む市場ダイナミズム

2025.02.04

24年12月の「新設住宅着工戸数」は8ヶ月連続のマイナス

  

2025.02.03

企業活動分析 本田技研工業 24年3月期は、販売台数増加により増収増益、営業利益は過去最高に

2025.02.03

企業活動分析 日産自動車株式会社 24年3月期は、販売台数増加に加えコスト管理により増収増益

  

2025.01.31

消費からみた景気指標 24年11月は7項目が改善

2025.01.30

24年12月の「ファーストフード売上高」は46ヶ月連続のプラスに

2025.01.30

24年12月の「ファミリーレストラン売上高」は34ヶ月連続プラス

2025.01.29

24年12月の「全国百貨店売上高」は2ヶ月連続のプラスに

2025.01.29

24年12月の「チェーンストア売上高」は既存店で2ヶ月連続のプラスに

2025.01.29

24年12月の「コンビニエンスストア売上高」は13ヶ月ぶりのマイナスに

2025.01.29

24年11月の「商業動態統計調査」は8ヶ月連続のプラス

2025.01.28

24年12月の「景気の先行き判断」は4ヶ月連続の50ポイント割れに

2025.01.28

24年12月の「景気の現状判断」は10ヶ月連続で50ポイント割れに

2025.01.27

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター No.168 管理職は筋トレ率2倍! 20〜30代の美容・健康意識がプロテイン市場をけん引

2025.01.27

企業活動分析 サンドラッグの24年3月期はインバウンド・化粧品需要回復で2期連続の増収増益

2025.01.24

成長市場を探せ コロナも値上げも乗り越えて成長するドラッグストア(2025年)

2025.01.23

24年11月の「広告売上高」は、7ヶ月連続のプラス

2025.01.23

24年11月の「旅行業者取扱高」は19年比で80%に

2025.01.22

24年11月の「家計収入」は2ヶ月連続のプラスに

週間アクセスランキング

1位 2025.01.27

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター No.168 管理職は筋トレ率2倍! 20〜30代の美容・健康意識がプロテイン市場をけん引

2位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

3位 2025.01.27

企業活動分析 サンドラッグの24年3月期はインバウンド・化粧品需要回復で2期連続の増収増益

4位 2025.01.24

成長市場を探せ コロナも値上げも乗り越えて成長するドラッグストア(2025年)

5位 2013.03.22

MNEXT ビックカメラによるコジマの買収はメーカーを巻き込んだ衰退業界再編の始まり

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area