半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

公開日:2020年08月28日

消費者調査データ No.323
ミネラルウォーター類(2020年8月版)
20年ぶり前年割れも上位ブランド盤石



グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。
登録済みの方はこちらからログインしてご利用ください。

 2019年のミネラルウォーター類の国内生産量は、3,639,511Kℓで、前年比99.5%、20年ぶりの前年割れとなった(一般社団法人 日本ミネラルウォーター協会)。

 今回は、当社が任意に選んだミネラルウォーター類29ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って飲んだことがある(経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事を見たことがある(広告接触)」「店頭などで見たことがある(店頭接触)」、「3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月内購入)」、さらに「今後(も)買って飲みたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。

 今回の調査では、サントリーの「サントリー天然水」が全項目で首位を獲得した。2位には6項目で「い・ろ・は・す 天然水(日本コカ・コーラ)」が入ったが、「サントリー天然水」はすべての項目で5ポイント以上、特に3ヶ月内購入では9.9ポイント、今後の購入意向では11.3ポイントの差をつけ、トップブランドらしい強さをみせた。「い・ろ・は・す 天然水」も3位以下には5ポイント以上の差をつけており、トップが「サントリー天然水」、追う「い・ろ・は・す 天然水」で3位以下は項目ごとに順位が僅差で入れ替わるという状況だ。

 また、ユーザーのロイヤリティの指標となる再購入意向は、前回(2019年9月版)と同様に、上位には母数が少ないながらフレーバーウォーターや、価格競争力に優れるプライベートブランドの商品が複数ランクインした。

 昨年は冷夏と大容量ペットボトルの値上げなどの影響で前値割れとなったが、ミネラルウォーター類の国内生産量はこの20年で4倍に拡大した。今年に入ってからは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、3月には備蓄需要が伸びたものの、4月は外出自粛やテレワークの推進に伴い、都心部の店舗や自動販売機での売上が減少、厳しい状況が続いている。メーカー各社は、ラベルレスボトルや100%リサイクルのボトルなど環境への配慮を前面に打ち出した施策などで巻き返しを図っている。消費者の使用シーンも、通常の飲用に留まらず、乳児用の粉ミルクや調理に使うなど広がっている。ミネラルウォーター類が再び成長軌道に戻れるかが注目される。


ログインしてグラフを見る

グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。



詳細データのダウンロード

クロス集計表 サンプルイメージ
消費者調査データ クロス集計表 サンプルイメージ




【提示29ブランド】
  • サントリー天然水(サントリー)
  • アサヒ おいしい水 天然水(アサヒ飲料)
  • キリン アルカリイオンの水(キリン)
  • キリン 晴れと水(キリン)
  • 富士山麓のおいしい天然水(ポッカサッポロ)
  • い・ろ・は・す 天然水(日本コカ・コーラ)
  • ミウ(ダイドードリンコ)
  • フロムアクア(JR東日本)
  • 天然アルカリ温泉水財宝(財宝)
  • 日田天領水
  • ミッキーマウス天然水(ブルボン)
  • ゲロルシュタイナー
  • ヴィッテル
  • エビアン
  • コントレックス
  • ペリエ
  • クリスタルガイザー
  • サンペレグリノ
  • ボルヴィック
  • セブンプレミアム天然水(セブン&アイ)
  • ファミマの天然水(ファミリーマート)
  • トップバリュ 赤ちゃんのナチュラルミネラルウォーター(イオ
  • みなさまのお墨付き 天然水(西友)
  • サントリー天然水 フレーバーウォーター(サントリー)
  • い・ろ・は・す フレーバーウォーター(日本コカ・コーラ)
  • キリン 晴れと水 手摘みレモン(キリン)
  • アサヒ おいしい水プラス 「カルピス」の乳酸菌(アサヒ飲料)
  • ミウ フレーバーウォーター(ダイドードリンコ)
  • フロムアクアのフレーバーウォーター(JR東日本)


【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2020年07月10日(金)~07月15日(水)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,024サンプル
サンプル構成(%)






参照コンテンツ


おすすめ新着記事

消費者調査データ コーヒー飲料(2024年3月版)独走「BOSS」、「ジョージア」との差を広げる
消費者調査データ コーヒー飲料(2024年3月版)独走「BOSS」、「ジョージア」との差を広げる

プラスが続くコーヒー飲料の市場についての調査結果をみると、23年調査に引き続き「BOSS」が全項目で首位を獲得、さらに2位の「ジョージア」とは、3ヶ月内購入で差を広げた。「BOSS」はエクステンションの「BOSS CRAFT」も高評価で、リーディングブランドとしての存在感を示している。

成長市場を探せ 3年連続で過去最高更新、拡大する麦茶飲料(2024年)
成長市場を探せ 3年連続で過去最高更新、拡大する麦茶飲料(2024年)

健康志向などを追い風に堅調な動きを続ける茶飲料市場のなかで、特に伸びている領域がある。3年連続で過去最高を更新した麦茶飲料だ。背景にあるのは、気候温暖化による毎年のような猛暑と、熱中症対策意識の高まりだ。

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い
消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

22年度、過去最高を更新した即席めん市場。その多くを占めるカップめんについての調査結果をみると、「カップヌードル」が絶対的な強さを示し、それを「赤いきつね/緑のたぬき」「日清のどん兵衛」が追う展開となった。一方で、節約志向を背景に、コストパフォーマンスに優れるPBの再購入意向も高い。



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツプレミアム会員サービス戦略ケースの教科書Online


お知らせ

2024.03.25

当社合田執筆の「猛スピードのクルマはいらない」 これからの高齢化社会に必要な“まちづくり”とは何か? そのヒントは欧米になかった!」がメルクマールに掲載されました。

新着記事

2024.03.29

企業活動分析 KDDIの23年3月期は法人向け好調等で増収、過去最高益更新

2024.03.28

消費からみた景気指標 24年1月は6項目がプラスに

2024.03.28

月例消費レポート 2024年3月号 消費は足踏み状態が長期化している-インフレ見通しや消費マインド改善などによる消費回復の後押しに期待

2024.03.27

24年2月の「ファミリーレストラン売上高」は24ヶ月連続プラス

2024.03.27

24年1月の「ファーストフード売上高」は35ヶ月連続のプラスに

2024.03.27

24年1月の「広告売上高」は、2ヶ月連続のマイナス

2024.03.26

24年2月の「全国百貨店売上高」は24ヶ月連続のプラス、季節商品やインバウンド好調で

2024.03.26

24年2月の「チェーンストア売上高」は既存店で12ヶ月連続のプラス、食料品は引き続き好調

2024.03.26

24年2月の「コンビニエンスストア売上高」は3ヶ月連続のプラスに

2024.03.25

消費者調査データ コーヒー飲料(2024年3月版)独走「BOSS」、「ジョージア」との差を広げる

2024.03.22

MNEXT 資本主義の近未来の行方―企業の持続的存続の鍵

週間アクセスランキング

1位 2024.03.12

企業活動分析 マツキヨココカラカンパニーの23年3月期はPB商品拡販やインバウンド需要増加で増収増益

2位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

3位 2008.07.24

戦略ケース カルフールは何故失敗したのか?

4位 2024.03.15

企業活動分析 スギHDの23年2月期は増収減益。26年度売上1兆円へ向けた挑戦が続く

5位 2016.03.16

【マーケティングFAQ】どうすればブランド力を強化できるか

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area