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(2005.01)
カルフールは何故失敗したのか?
戦略分析チーム 合田



 2004年10月12日、「カルフール日本撤退」の報道が流れた。12月には、国内の全8店舗の売却を、米ウォルマート、イオンなど大手スーパーに打診したことが伝えられた。日本撤退を決めた直接的な理由は、フランス本国の業績不振と言われている。総売上の5割を占めるフランス本国の不振により、カルフール全体では今期2度にわたって業績予想を下方修正する等、その成長性には陰りが見え始めている。本国での不振の要因は、カジノ等、DS業態が急拡大し、カルフールが得意とするハイパーマーケットが低迷しているためだ。カルフールは今後、日本等の不採算事業からの撤退、売却により、財務体質を強化し、本国、及び中国への資金投入を積極的に進め競争力を強化する方針だ。
 カルフール・ジャパンは収益等の経営数字を公開していないが、2004年3月期に8店舗で売上高が2億3,590万ユーロ (323億円)、赤字だったと言われている。1店当たり50億円と言われる投資負担を、店数拡大 (計画では2003年までに13店)、販売量拡大によって補う計画だったが、出店ペースが上がらず、今後も収益改善が見込めないと判断された。現在は440億円で売却を検討中である。売却が決まれば2000年12月に日本で1号店を開いてからわずか4年、あまりにも素早い引き際となる。

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