AOKIホールディングスの2022年3月期連結決算は、売上高1,549億円(前年同期比8.2%増)、営業利益54億円(前期は58億円の営業損失)で、4期ぶりの増収増益を達成した。グループ全体として、新生活様式に対応した新商品やサービスの提供、76店舗の新規出店や効率改善のための48店舗の退店、経費コントロールに取り組んだ。セグメント別では、ファッション事業はコロナウイルスの影響減少もあり、成人式やフレッシャーズが好調に推移し、パジャマスーツやレディース関連商品も堅調に推移したことで、売上高886億円(同3.8%増)、営業利益48億円(同219.9%)となった。アニヴェルセル・ブライダル事業では、今期は感染症の影響による休業がなく施工組数が増加し、ファミリー及びフォトウェディングの増加も見られたことから、売上高80億円、営業損失6億円(前年度営業損失31億円)となった。エンターテイメント事業では、すべての店舗で営業を再開し、コート・ダジュールでのテレワークや学習の場としての利用推進、健康意識の高まりによるFIT24の堅調な推移によって、売上高570億円(同17.5%増)、営業利益6億円(前年度営業損失52億円)となった。2022年度は、9月に東京 2020 オリンピック・パラリンピックに関連して元代表取締役らが起訴されるという問題が発生したが、組織体制の見直しも含めた抜本的な再発防止策の検討・実行にすでに着手。新生活様式に対応したさまざまな商品やサービスなどの提供を行うことで、通期業績は当初予想を上方修正、売上高1,727億円、営業利益88億円を見込む。
企業活動分析/戦略分析シートのご利用には有料の会員登録が必要です。
本コンテンツでは、企業の戦略や活動を当社独自のフレームに沿って時系列で整理しています。
各企業の決算情報やニュースリリースをチェックする手間をかけることなく、戦略や事業環境を素早く把握できます。競合比較や業界分析などに幅広くご活用ください。
現在、企業活動分析/戦略分析シートのサンプルを無料公開しています。無料会員への登録でダウンロードできますので、ぜひお試しください。
企業活動分析レポートのダウンロード
- バックナンバー
企業活動分析に関する基調論文
参照コンテンツ
- 戦略ケース 株式会社アオキインターナショナル -素材メーカーとの共同開発(1994年)
- MNEXT 2023年の消費と戦略経営~マーケティングの6つの革新~(2022年)
- MNEXT アフターコロナの本格マーケティング 2023年の消費を捉える10のポイント(2022年)
- MNEXT 眼のつけどころ Z世代攻略の鍵は時代にあり(2022年)
- MNEXT 眼のつけどころ 値上げの時代の生き残りマーケティング(2022年)
- MNEXT 眼のつけどころ イラスト効果で売上130%増の謎を解く―エモーショナルマーケティング(2022年)
- MNEXT 眼のつけどころ ePOPで成熟ブランドのリブランディング― 2022年春の提案(2022年)
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事
成長市場を探せ V字回復で2年連続過去最高更新の炭酸飲料(2024年)
炭酸飲料が伸びている。2020年はコロナ禍で前年割れとなったが、翌21年にはコロナ前の水準に迫り、22年、23年と2年連続で過去最高を更新した。
「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 「紅麹サプリ問題」認知率は86%! 消費者の健康食品選びに変化
コロナが明けて需要が戻った健康食品市場だったが、2024年3月に「紅麹サプリ問題」が起こった。そこで、健康食品の利用と、「紅麹サプリ問題」を受けて消費者の行動がどう変化したかを調査した。
消費者調査データ 茶飲料(2024年9月版) 抜群の強さ「お~いお茶」、大手3ブランドが熾烈な2位争い
2年連続のプラスとなった茶飲料市場の調査結果をみると、トップブランドの「お~いお茶」が全項目で首位、大手飲料メーカーの緑茶ブランド3点が熾烈な2位争いを繰り広げている。一方、再購入意向のランキングでは、麦茶ブランドが上位に入った。