アマゾンの2022年12月期の連結決算は売上高は5,140億ドル(前年比9.4%増)と過去最高を記録したものの、営業利益は122億ドル(同50.8%減)と大幅に落ち込み増収減益となった。売上高は北米部門やAWS部門が伸長し増収となった。営業利益はAWSが増益となったものの、北米及び海外部門での損失が大きく、全体では減益となった。セグメント別にみると、北米部門は販売数が伸び増収となったものの、フルフィルメントや出荷費用が増え、損失となった。海外部門は販売数は伸びたものの、フルフィルメントと出荷費用の増加に為替変動の影響が加わり、減収減益となった。AWS部門は増収増益となったが、マクロ経済環境を考慮して企業が支出に慎重になっているため、成長率は鈍化している。アマゾンはトップ交代により、これまでのイノベーション最優先の攻めの経営から一転、厳しい環境が続く中、 2023年度は年初から大幅な人員削減や不採算事業の撤退などにより収益率を改善、既存事業の強化を図る。
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