アマゾンの2023年12月期の連結決算は売上高は5,748億ドル(前年比11.8%増)、営業利益は369億ドル(同301%増)。当期純損益は2022年度の損失(27億2,200万ドル)から304億2,500万ドルの黒字にV字回復した。北米の営業利益改善とAWSの増益、不採算事業の撤退・縮小が貢献した。セグメント別売上高では、直販にあたるオンラインストア売上は2,319億ドル(同5.4%増)。第三者販売サービス売上(マーケットプレイスを通じた第三者が販売するサービスに関する手数料売上など)は1,401億ドル(同19.0%増)。 ホールフーズ店舗が大部分を占める実店舗売上は200億ドル(同5.6%増)。 サブスクリプションサービス売上(「Amazonプライム」の会員費、デジタルビデオ、オーディオブック、デジタル音楽、電子書籍などのサブスクリプションサービス)は、同14.2%増の402億ドル。 広告サービスの売上高は469億ドル(同24.3%増)。 AWS(アマゾンウェブサービス)の売上高は908億ドルで(同13.3%増)、営業利益は246億ドル(同7.8%増)と全社の67%を占めた。今後は、生成AIソリューションがカギを握る。2024年第1四半期は、生成AIサービスを含むAWSが大きく伸びた。生成AIへの大規模投資で新たな収益源化を模索している。
企業活動分析/戦略分析シートのご利用には有料の会員登録が必要です。
本コンテンツでは、企業の戦略や活動を当社独自のフレームに沿って時系列で整理しています。
各企業の決算情報やニュースリリースをチェックする手間をかけることなく、戦略や事業環境を素早く把握できます。競合比較や業界分析などに幅広くご活用ください。
現在、企業活動分析/戦略分析シートのサンプルを無料公開しています。無料会員への登録でダウンロードできますので、ぜひお試しください。
企業活動分析レポートのダウンロード
- バックナンバー

企業活動分析に関する基調論文
参照コンテンツ
- MNEXT 眼のつけどころ 次の時代のマーケティング戦略を考える
(1)GAFA、増税、キャッシュレスなどへの対応(2019年) - MNEXT 眼のつけどころ 世界情報寡占企業からデータ提供代が貰える日
―「グーグル後の生活」と等価交換(2018年) - MNEXT 高収益な市場プラットフォーム事業をどう創出するか?-MSP事業創出作法(2018年)
- マーケティング用語集 プラットフォーマー
- 戦略ケース アマゾン・ドット・コムの戦略転換(2000年)
- 戦略ケース 楽天、アマゾン参入・強化で食の流通が変わる -拡大する食品販売のネット化II(2012年)
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター
第64号 食品のネット購入 -急成長するアマゾン。一方で生鮮三品のネット購入は限定的 - 「流通」のマンスリー・ニュースレター 第16号 拡大を続ける日本でのアマゾンの売上高
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事

消費者調査データ チョコレート 首位「明治チョコレート」は変わらずも、PBのリピート意向高まる
調査結果をみると、「明治チョコレート」が複数項目で首位を獲得、強さをみせたものの、「カカオショック」とまでいわれる原材料価格の高騰などによる相次ぐ値上げを背景に、再購入意向ではPBが上位に食い込んだ。

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 管理職は筋トレ率2倍! 20〜30代の美容・健康意識がプロテイン市場をけん引
健康意識の高まりや筋トレブームなどを背景に、プロテイン関連市場が成長しており、高たんぱくをうたうお菓子や、レトルト食品なども目にするようになった。今回は、プロテイン食品をどのような人が利用しているのかについて調査した。

成長市場を探せ コロナも値上げも乗り越えて成長するドラッグストア(2025年)
ドラッグストアが伸びている。コロナ禍でも医薬品や消毒薬、マスク、日用品などが好調で成長を続けた。2014年から23年の10年間で、チェーンストアの販売額がほぼ横ばい、コンビニエンスストアでも約1.2倍なのに対して、同期間でのドラッグストアの売上高はほぼ1.7倍に達する。



