2021年3月期の連結決算は営業収益11兆9,440億円(前年比0.4%増)、営業利益1兆6,714億円(前年比7.0%増)、当期利益9,097億円(前年比13.7%増)と増収増益となった。新型コロナ感染症拡大の影響等による移動通信事業セグメントの端末機器販売収入や、海外におけるシステムインテグレーション収入の減少、グローバル事業会社のNTT Ltd.の一部収入の会計処理方法の変更等による減収はあるものの、スマートライフ領域の増収や国内におけるシステムインテグレーション収入の増加等により増収となった。2020年度は、中期経営戦略「Your Value Partner 2025」に基づき取り組みを推進、NTTドコモの競争力強化・成長ならびにグループ全体の成長に向け、2020年12月にNTTドコモを完全子会社化。5Gサービスの対応エリアを2021年3月末には全政令指定都市を含む574都市へ拡大し、デジタルネイティブ世代にフィットした新料金プラン「ahamo(アハモ)」を提供開始するなど、様々な施策に取り組んだ。2021年10月には、中期経営戦略の見直しを発表、1)新たな経営スタイルへの変革、2)国内/グローバル事業の強化、3)企業価値の向上、の三つを新たな戦略の枠組みとし、サステナブル社会実現への貢献を目指す。
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