
コロナ禍で大きな打撃を受けた居酒屋が回復を続けている。2020年に激減した売上は、22年から4年連続でプラスを維持している(日本フードサービス協会「外食産業市場動向調査」)。

居酒屋業態の売上は、2019年以前も微減傾向だったが、コロナ禍の2020年には前年比52.3%、21年も同56.3%で、19年比の3割まで縮小した。しかし翌22年には反転、同172.4%と驚異的な回復をみせ、23年以降も成長率は鈍化したものの、プラス成長を続けている。直近の25年も売上高で同104.4%、客数は101.9%と堅調だ。
しかし、その内容はコロナ前とは様変わりしている。大手チェーン居酒屋などが得意とする忘新年会や歓送迎会などの大規模な宴会需要は、コロナ禍が去ったあとも戻りきっていないとみられている。代わりに伸びているのが「ネオ居酒屋」「ネオ大衆酒場」などといわれる業態や、特定のメニューに特化した業態だ。前者は昭和レトロの内装や雰囲気と、SNS映えするメニューなどが特徴で、後者はおにぎりやもんじゃ、たこ焼きなど特定のメニューで、顧客に印象的な「体験」としての食事を提供することで人気を獲得してきた。共通するのは、使いやすい価格、コストパフォーマンスの良さだ。
物価高騰のなかでも居酒屋業態の客数は増加トレンドが続いている。価格や楽しさが支持される新しい居酒屋業態の今後が注目される。
シリーズ 成長市場を探せ
おすすめ新着記事

消費者調査データ 冷菓 王者不在の冷菓市場。「ハーゲン」「エッセル」「チョコモナカ」の激戦
6年連続で過去最高を記録した冷菓市場。調査結果を見るとハーゲンダッツ、エッセルスーパーカップ、チョコモナカジャンボなどが項目ごとに小差で首位を争う混戦模様となっている。

成長市場を探せ 数量減でも高付加価値化で過去最高更新の冷菓
アイスクリーム市場が伸びている。2025年度は数量ベースでは前年割れとなったものの、金額ベースでは6年連続で過去最高を更新した。背景には、猛暑時により需要の伸びる氷菓タイプの拡充や、新フレーバーなどの消費者ニーズに応える商品がけん引したとみられている。

成長市場を探せ 猛暑で需要急上昇、過去最高更新中のスポーツドリンク
スポーツドリンクの売上は、4年連続で過去最高を更新。夏型商材であるスポーツドリンクは気温の上昇とともに需要が拡大する傾向がある。



![戦略家のための知的羅針盤[エム・ネクスト]product by 松田 久一](/img/mnext-sub-title.png)