
特定売場でカテゴライズされた商品群ごとの配置領域(ゾーン)を区画することをゾーニングといいます。具体的には、商品群をどの位置に、どのくらいのスペースをとり、どのように配置するのかということになります。
最も顧客の目にとまりやすく、手に触れやすい高さにある領域は、ゴールデンゾーンと呼ばれています。明確な規定はなく、一般的には床上60cm~160cmの範囲とされており、男性と女性では、身長の高い男性の方がゴールデンゾーンも高くなります。
顧客が商品を選択するまでの時間は非常に短く、どの位置にある商品にも均等に意識が向かうわけではありません。ゴールデンゾーンにどの商品を配置するかで、店の売上、利益、イメージが異なってきます。
ゾーニングの形式として代表的なものに、バーチカル(垂直)陳列、ホリゾンタル(水平)陳列があります。
バーチカル陳列は、縦方向にカテゴライズされた商品群を並べる陳列方法で、顧客の目の流れを縦に切るため商品が目にとまりやすく、どの商品群もゴールデンゾーンに入るため接触機会が均等化されるという特長があります。
ホリゾンタル陳列は、横方向にカテゴライズされた商品群を並べる陳列方法で、顧客の目線を横に切るため売場全体が見渡されやすく、ゴールデンゾーンに入る商品群が特定されるため売場の印象を強めるという特長があります。
参照コンテンツ
- 営業現場の科学
- マーケティング用語集 マーチャンダイジング
- マーケティング用語集 インストア・マーチャンダイジング(ISM)の提案
- マーケティング用語集 DDP・プラノグラム
- マーケティング用語集 フェイシング
おすすめ新着記事

星野リゾート進出が変えた「豊島区大塚」 ―官民連携で地域活性化の好事例
都心再開発の多くが完工する2030年頃にかけて、人の流れが大きく変化します。「豊島区大塚」もそのひとつで、官民一体の街づくりによって新たな観光スポットに生まれ変わりました。そもそも大塚といえば、良く言えば下町レトロ、、悪く言えばちょっといかがわしい街のイメージ。それが、2018年の星野リゾート進出によって一変しました。エリアマーケティングでは、大塚のような官民一体型の地域活性策も重要になってくるでしょう。

コロナ下でも強い「ビオレUV」、再購入意向は「スキンアクア」
2年連続で大幅縮小したサンケア市場。今年は、コロナ禍での規制緩和により外出機運も高まっており、再成長が期待されている。今回の調査も、過去同様「ビオレUV」が6項目で首位を獲得、盤石の強さをみせた。唯一首位を譲ったのが再購入意向で、「スキンアクア」が87%と圧倒的支持を獲得。各社も花粉ブロックやホワイトニングなど付加価値製品を投入しており、夏を目前にあつい戦いが予想される。

強さにかげりなし「スーパードライ」、家飲み対応「生ジョッキ缶」「スプリングバレー」も好調
ビール市場は17年連続のマイナスと推計される。今回の調査では、全項目で「スーパードライ」が首位を獲得。続くのは「一番搾り」などの定番商品だが、注目は「スーパードライ 生ジョッキ缶」「スプリングバレー」だ。ともにコロナ下の家飲み需要に特化した商品で、業界の新しい動きとして期待が集まっている。



