
組織小売業への販売活動で重要となるのは、バイヤーとの商談です。バイヤーとは、商品戦略の責任者、つまり「商品を媒介として、店の方向性を具体化する」責任者です。

図を見ると、バイヤーの関心事とメーカーの関心事とに差があるのが分かります。バイヤーは商圏客に対して最も強い関心を示すが、右にいくほど関心が薄れ、銘柄については、どの銘柄が買われようとかまわないという傾向があります。一方、メーカーの最大の関心事は銘柄間の競争です。バイヤーを理解しなければ商談は失敗に終わるのです。
メーカーとバイヤーが対等に話し合える領域は「生活者」です。メーカーの最大の武器は、商品の本来価値です。
バイヤーとの商談のポイントを三つあげます。
- 商品の使用場面(シーン)、地域特性、ターゲットの生活リズムを考えた売場提案をし、
- 販売促進・広告・商品の改良・開発についての意見を求めながら
- 共同作業で最適の顧客づくりシステムを作る
この仕事は、もはや販売員だけでは不可能なレベルかもしれません。交渉力がカギを握ることになります。
参照コンテンツ
おすすめ新着記事

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 清貧・ゆとり世代が消費を牽引!賞与の使い道は?
近年賃金上昇の流れが広がるなかで、今年の消費を占う意味でも冬季賞与への関心が高まっていた。そこで、冬季賞与がどのように使われているか、「103万円の壁」の問題がどの程度関心を持たれているかを調査した。

消費者調査データ スナック菓子(2025年2月版) 経験率7割超、カルビー「ポテトチップス」の人気揺るがず
2桁成長のスナック市場。調査結果をみると、カルビーのポテトチップスが全項目で首位と王者の貫禄をみせた。

消費者調査データ チョコレート 首位「明治チョコレート」は変わらずも、PBのリピート意向高まる
調査結果をみると、「明治チョコレート」が複数項目で首位を獲得、強さをみせたものの、「カカオショック」とまでいわれる原材料価格の高騰などによる相次ぐ値上げを背景に、再購入意向ではPBが上位に食い込んだ。



