
チャネルとは、商品が消費者と出会う場所を設定するための取引経路と定義できます。したがって、チャネル政策とは商品が消費者と出会う場所についての意思決定ということになり、チャネル設計とチャネル管理の意思決定を行うことということができます。
チャネル設計とは、チャネルに関して 1) 広狭 2) 長さ 3) 提供システムの三つの意思決定を行うことです。
ターゲット顧客がどのような流通サービス水準を望んでいるかを理解したうえで、提供システムの設計を基点として、広狭・長さを決めることです。
- 1)
- 広狭は商品を扱う小売店をどのように設定するかで、開放型(できる限り多くの店を販売窓口とする)、選択型(何らかの基準で選別した店を対象)、排他型(極めて限定した店を対象)の三つの考え方があります。
- 2)
- 長さはメーカーから最終顧客までの間に段階数をいくつ設けるかを決めることです。ゼロ段階は直接販売ということになり、消費財に多くみられる卸と小売りが存在する場合は2段階チャネルということになります。
- 3)
- 提供システムはチャネルを通じて、どのような機能を提供するかを決めることです。ターゲット顧客の要望水準に合わせて設計されるべきで、卸、小売店や各々を連結する商流、物流、情報のシステムを担う提供機能を満たすように設計することが鍵となります。
商品の性格に合わせたチャネル起用が原則です。既存の取引先に商品を流しているだけではなく、市場・需要の変化に合わせて適切なチャネルを開発することが重要な課題となります。近年では、コンビニエンスストア、インターネットがその中心となっています。
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