日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net



マーケティング用語集
消費者心理を捉える価格




 一般に企業が製品価格を決めるときは、製造コストなど費用や製品の需要を考慮して決定します。企業側の決定に加え、消費者心理を考慮した価格設定として、「端数価格」「威光価格」「慣習価格」があり、こうした価格は「心理的価格」とも呼ばれます。


1.端数価格

 端数価格とは498円、980円など、500円や1,000円といった切りの良い数字より安いと感じさせることで購入を促す価格のことです。端数価格は日用雑貨や衣料品など幅広い製品分野で用いられています。しかし、端数価格を採用する場合には、価格差分を埋めるだけの売上増加が必要になります。したがって、販売数量の差が埋まらなければ、端数価格を採用しない方が良いということになります。


2.威光価格

 一般に製品価格が高いほど、その需要量は減りますが、逆に「価格が高いから買う」といったケースがあります。設定された価格が消費者に高品質、高級感などの価値を伝えるシグナルとして働いているので、価格を下げると却って需要が減ってしまいます。こうした価格を「威光価格」と呼びます。主な例として貴金属や高級ブランドの服飾品などがあげられます。購入頻度が少なく、品質や効果など製品価値の判断が難しい商品に多く用いられる傾向があります。


3.慣習価格

 いくつかの製品には長期にわたり一定の価格に維持されているものがあります。そうした製品の価格を慣習価格と呼びます。典型例としては、自動販売機の缶ジュースがあり、現在メーカー、種類に関わらず120円に設定されています。1992年までは100円で維持されていましたが、消費者にとっては、「缶ジュースは120円」という認識が根付いています。慣習価格がついている製品は、一度設定されると非常に固定的であり、価格を下げても需要量は大きく伸びず、高くするとほとんど売れなくなってしまいます。そのため、原材料が高騰するなど生産コストが上がっても品質を下げるか、数量を減らすなどの対応をすることになり、あくまで価格を維持する政策が採られます。



参照コンテンツ


おすすめ新着記事

成長市場を探せ 中食(2019年版)
成長市場を探せ 中食(2019年版)

拡大する食市場のなかでも、著しい伸びをみせているのが中食だ。中食市場は2018年までに10年連続で成長し、10年間の伸び率は約27%に達する(一般社団法人日本惣菜協会)。拡大の背景には、女性の社会進出や、少子高齢化、少人数世帯の増加などによる食の簡便化、個食化がある。今後もこうした流れは続くとみられ、中食市場もさらなる拡大が予想される。

成長市場を探せ ミネラルウォーター(2019年版)
成長市場を探せ ミネラルウォーター(2019年版)

拡大を続けるミネラルウォーター市場。2018年の国内生産量は前年比12.4%増と、18年連続の伸長となった。背景には消費者の健康志向に加えて、災害備蓄としてのニーズがある。特に、無糖ありながら飲みやすいフレーバーウォーターは今後も伸びが期待されている注目カテゴリだ。

成長市場を探せ たれ類(2019年版)
成長市場を探せ たれ類(2019年版)

たれの市場が伸びている。2015年までは踊り場状態だったが、2016年に前年比9.8%増と大きく拡大、以降3年連続の増加となっている。背景にあるのは「肉ブーム」だ。2006年に肉と魚の摂取量が逆転、「肉フェス」の開催もブームに拍車をかけた。その後も赤身肉、熟成肉、固まり肉などが注目され、肉の消費量が伸びている。これを追い風に焼き肉のたれなどのたれ類も伸びている。






マーケティング用語集

【ポップアップ広告】モニター登録
成長支援のコンサルティングサービス
マーケティングモニターのご案内
データでわかる辛口性格診断
会員登録のご案内
消費社会白書2019
「戦略200+」比較分析ツールのご案内
page top

JMR生活総合研究所マーケティングサイトに掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権はJMR生活総合研究所に属します。

Copyright (c) 1997-2019 Japan Consumer Marketing Research Institute. All rights reserved.