衣料品には春夏商品と秋冬商品があります。アイスクリームやビールは夏の商品、清酒は冬の商品です。住宅の建築にも需要の集中する時期があります。商品には程度の差はあるものの需要が集中する時期があります。ある程度の季節性、一定のリズムをもっているといえます。
季節によって変化する需要は、季節指数としてとらえることができます。基本的には年間総販売額を月別販売額で割って月平均を求め、これを100%とします。この平均に対する各月の販売額を%で示したものが季節指数といわれるものです。
日本には季節感がなくなりつつあると言われつづけています。エアコンの普及や核家族化、季節行事への関心度の低下などがその原因です。
企業の生産・販売の効率化の要請もあり商品の販売が平準化する傾向にあります。アイスクリームは年間商品に、清酒も生酒などの商品によって、夏場でも消費されるようになっています。季節変動の大きな商品は平準化や年間商品化がつねに課題となります。
季節性は少なくなる傾向ですが、季節の中で天候による商品の販売変動は大きいものがあります。衣料や飲料は温度が1℃違うだけで販売量が大きく変動します。
シーズン商品の販売のポイントをいくつかあげてみましょう。
- 次期シーズンの早くて正確な予測
- シーズン中の気温の変化などの変化要因に対する商品・売場管理
- 関連販売などで季節感や生活提案などの演出
- 最盛期の特売などの売出し
- タイミングのよい見切り
販売面から見れば、シーズンにいかに販売量を最大化できるかが勝負どころです。
無料の会員登録をするだけで、
最新の戦略ケースや豊富で鮮度あるコンテンツを見ることができます。
参照コンテンツ
- MNEXT 戦略を読む 競争戦略立案のためのデータベースの手法と提案
- マーケティング用語集 商品別強み・弱み分析
- マーケティング用語集 限定商品
- マーケティング用語集 戦略商品
- マーケティング用語集 ヒット商品
おすすめ新着記事

消費者調査データ チョコレート 首位「明治チョコレート」は変わらずも、PBのリピート意向高まる
調査結果をみると、「明治チョコレート」が複数項目で首位を獲得、強さをみせたものの、「カカオショック」とまでいわれる原材料価格の高騰などによる相次ぐ値上げを背景に、再購入意向ではPBが上位に食い込んだ。

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 管理職は筋トレ率2倍! 20〜30代の美容・健康意識がプロテイン市場をけん引
健康意識の高まりや筋トレブームなどを背景に、プロテイン関連市場が成長しており、高たんぱくをうたうお菓子や、レトルト食品なども目にするようになった。今回は、プロテイン食品をどのような人が利用しているのかについて調査した。

成長市場を探せ コロナも値上げも乗り越えて成長するドラッグストア(2025年)
ドラッグストアが伸びている。コロナ禍でも医薬品や消毒薬、マスク、日用品などが好調で成長を続けた。2014年から23年の10年間で、チェーンストアの販売額がほぼ横ばい、コンビニエンスストアでも約1.2倍なのに対して、同期間でのドラッグストアの売上高はほぼ1.7倍に達する。