マツダの2022年3月期の連結決算は、売上高3兆1,203億円(前期比8.3%増)、営業利益1,042億円(同1,082%増)と増収増益となった。グローバル販売台数は、新型コロナ感染症の再拡大や半導体の供給不足により日本、中国、ASEAN等で販売が減少したことで、前期比2.8%減の1,251千台となった。販売の質的改善やコスト改善、固定費の徹底的な効率化などにより収益体質を強化、損益分岐点台数の低減が進捗し、コロナ影響を受ける前の20年3月期比で台数減少ながら増益を達成した。マツダは2019年度から「ブランド価値向上への投資」「ブランド価値を低下させる支出の抑制」「固定費/原価低減を加速し損益分岐点台数を低減」を主要施策とする中期経営計画をスタート。2021年度で「足場固め」の期間と位置付けた3年間を終え、厳しい経営環境のもと、経営体質の強化と稼ぐ力の取り戻しに一定の進捗を示した。2022年度からは、本格成長に向けて時代の大きな変化に耐えうる強靭な経営体質の実現に向けた取り組みを加速していく。
参照コンテンツ
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- 戦略ケース 自動車メーカーの生き残り戦略―移動システム産業で成功するためには(2018年)
- 戦略ケース フォード流キャッシュフロー経営で復活したマツダ(1999年)
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