KDDIの2019年3月期の連結決算は、売上高5兆804億円(前年比0.8%増)、営業利益1兆137億円(同5.3%増)の増収増益であった。国内の通信分野においては、データ通信の利用方法に応じた料金プランの提供や「auスマートバリュー」の拡販等により、「auお客様数×ARPA」の最大化による持続的成長を目指した。またパートナー企業と連携し、今後本格化する5Gの技術検証と新たなサービスの創造を推進。非通信分野においては、2019年2月にお客様にスマホ・セントリック(中心)な決済、金融体験を総合的に提供する「スマートマネー構想」の始動を発表。同4月には金融中間持株会社である「auフィナンシャルホールディングス」の業務も開始させた。海外の事業においては、連結子会社のKDDI Summit Global Myanmar社がミャンマーのLTEサービス本格展開を進め、グローバル事業の拡大を図った。新中期経営計画の初年度である2020年3月期は、19年4月よりバーコードやQRコードを使った新たな決済サービス「au PAY」の提供を開始、従来の通信サービスを中心に成長事業を拡大していくことで事業戦略の柱である「通信とライフデザインの融合」を推し進め、5G/IoT時代における新たな価値創造を実現していく。
参照コンテンツ
- JMRからの提案 キャッシュレス競争の勝者は?―プラットフォーム視点で分析(2019年)
- MNEXT 眼のつけどころ 高収益な市場プラットフォーム事業をどう創出するか?-MSP事業創出作法(2018年)
- 戦略ケース 「iPhone 3G」発売で大転換期を迎える 日本の携帯端末市場(2008年)
- 戦略ケース 「NTTドコモ」×「au」 開発体制が分ける革新と多様性(2007年)
- 戦略ケース 放送・通信・エレキの融合 ケータイビジネスの新局面(2006年)
- 戦略ケース KDDI 東電の光通信事業買収-NTT追撃なるか?(2006年)
- 戦略ケース KDDI パワードコム買収の意味は? -密かに進む固定・モバイルの通信コンバージェンス(2005年)
- 戦略ケース 通信三国志 (2004年)
- 戦略ケース マイライン争奪戦 NTTを苦しめる値引き合戦の行く末(2001年)
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事

成長市場を探せ 「巣ごもり」後も割安感で堅調な家庭用冷凍食品(2023年)
2022年の家庭用冷凍食品の生産量は、前年比100.8%となる80万5,000トンで、8年連続拡大、過去最高を更新。22年からの食品全般の値上げのなかで、簡便化志向や節約志向から利用が継続されているとみられている。

消費者調査データ レトルトカレー(2023年11月版) 首位は咖喱屋カレー、リピートされる調理対応カレー
コロナ禍以降、家族の食卓への浸透が一層進んだレトルトカレー。調査結果では、咖喱屋カレーがトップを堅持する一方、再購入意向では調理対応カレーやコスパに優れるPBが上位に。家族食としての定着を裏付ける結果となった。

「食と生活」のマンスリーニュースレター 食卓に浸透する市販の惣菜 4割弱が週1回以上惣菜を購入
流通にとって重要性を増しているといわれる「惣菜」について調査を行った。週1回以上惣菜を購入する人や4割弱、今後の購入意向のある人は7割にのぼり、とくに上の年代で意向が高い。さらに、惣菜の購入はチャネルの利用意向にも影響を与えているという結果がみられた。



