伊藤園の2019年4月期連結決算は売上高5,042億円(前年同期比1.9%増)、営業利益228億円(同3.5%増)で、増収増益となった。リーフ・ドリンク関連事業では、「伊藤園大茶会」「おいしいお茶のいれ方セミナー」などを通じて、季節に応じたおいしいお茶のいれ方、お茶の楽しみ方を提案したほか、急須で入れるリーフ製品だけでなく、粉末タイプなど手軽に賞味できる簡便性製品も積極的に提案した。「お~いお茶」ブランドでは、2018年5月より「お~いお茶 新緑」を新発売、またホット対応 「お~いお茶」シリーズを発売するなど、多様なニーズや飲用シーンに合わせた製品ラインアップを展開した。海外では、和食や抹茶の世界的ブームや健康志向の高まりを背景に、米国、中国を中心に「グロー バルブランド」で展開するリーフ製品「MATCHA GREEN TEA」や「お~いお茶」などの積極的な販売を行った。飲食関連事業では、コンセプトショップ「タリーズコーヒー&TEA」をオープンするなど、新規出店も順調に進み、総店舗数は735店舗となった。2019年度は、発売30周年を迎えた「お~いお茶」の更なる強化と「健康ミネラルむぎ茶」「TULLY'S COFFEE」「1日分の野菜」などの個別ブランドを一層強化し、簡便性製品を中心としたリーフ製品の販売を拡充、ルートセールスによる営業基盤の確立と総コストの削減を進め、グループ全体でシナジーを創出し、更なる業績向上に努める。
参照コンテンツ
- 戦略ケース 「価格も品質も」-伊藤園の戦略(2008年)
- 戦略ケース 顧客開発を急ぐタリーズコーヒー(2008年)
- 消費者調査データ コーヒー飲料(2018年10月版) クラフトボス、ジョージア ジャパンクラフトマン。ペットボトルコーヒー躍進
- 消費者調査データ 無糖茶(2019年8月版) お~いお茶、首位独走。麦茶飲料も人気は根強く
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事

首位は「モンスターエナジー」、再購入意向は「モンエナ」ファミリー勢ぞろい
調査結果をみると、「モンスターエナジー」が再購入意向以外の5項目で首位、再購入意向の上位は「モンスターエナジー」の派生ブランドが上位を占めるなど「モンエナ」ファミリーが国内No.1らしい強さをみせた。

消費者調査データ カップめん(2025年4月版)別次元の強さ「カップヌードル」、2位争いは和風麺
調査結果をみると、「カップヌードル」が、ほぼ全員に認知があり、4分の3に購入経験があり、半数弱が3ヶ月以内に購入、と圧倒的な強さをみせるなど、ロングセラーブランドへの上位集中が鮮明な結果となった。背景には、昨今の値上げ続きで強まる消費者の節約志向があると考えられる。「失敗したくない」という意識が安心感のあるブランドに向かっているのだ。

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター チョコレートの今後購入意向は80%以上! 意外にも男性20~30代と管理職が市場を牽引
チョコレート商品の値上げが続くなか、成分や機能を訴求したチョコレートが伸びている。今回はどのような人がどんな理由でチョコレートを食べているのか調査した。



