半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

公開日:2022年05月10日

消費者調査データ No.365
エナジードリンク(2022年5月版)
「レッドブル」「モンスター」認知率拡大、上位の牙城揺るがず



グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。
登録済みの方はこちらからログインしてご利用ください。

 2020年の清涼飲料の販売金額は前年比92.7%と2年連続のマイナス(全国清涼飲料連合会)となったが、エナジードリンク市場は好調とみられている。

 今回は、当社が任意に選んだエナジードリンク31ブランドについて、「知っている(認知率)」「買って飲んだことがある(経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事を見たことがある(広告接触)」「店頭などで見たことがある(店頭接触)」、「3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)買って飲みたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。

 今回の調査でも、前回(2021年5月版)と同様、「リアルゴールド(日本コカ・コーラ)」「レッドブル・エナジードリンク(以下レッドブル、レッドブル・ジャパン)」「モンスターエナジー(アサヒ飲料)」の3ブランドが項目ごとに首位を入れ替わるという結果になった。「モンスターエナジー」は、前回までの3ヶ月内購入に加え、今回新たに店頭接触でも首位、「レッドブル」は広告接触で首位を獲得した。

 認知では、首位が「リアルゴールド」、2位が「レッドブル」、3位が「モンスターエナジー」で、順位は前回と同様だが、「レッドブル」は49.8%から57.6%に、「モンスターエナジー」は49.3%から55.4%に伸ばした。一方、購入経験と3ヶ月以内購入、今後の購入意向は、前回からほぼ横ばいで推移した。

 再購入意向を見ると、上位5位までは「モンスターエナジー」と「レッドブル」及びそのエクステンションで占められている。前回に引き続き首位の「モンスター パイプラインパンチ」は71.4%から80.0%に上昇。2位は「モンスター ゼロシュガー(旧名称:モンスターエナジー アブソリュートゼロ)」で前回の65.4%から75.0%に上昇した。ともに母数は少ないながら手堅いファンを獲得しているとみられる。

 エナジードリンクは、コロナ以前のイベントや外出時に代わり、在宅勤務時のリフレッシュやeスポーツなどでの飲用シーンが増えていると考えられる。市場はトップブランドの「モンスターエナジー」と、このジャンルの草分けの「レッドブル」が2強だが、飲料メーカー各社が毎年のように新商品や新アイテムを投入している。サントリーはeスポーツシーンに特化した「Zone」のバリエーションを増やしており、日本への上陸は未定だが、コーヒーチェーンの「スターバックス」もこの3月にアメリカでエナジードリンクを発売した。活発な動きが続くエナジードリンク市場から目が離せない。


注目ランキング
  • 3ヶ月以内購入
    1. モンスターエナジー(アサヒ飲料)            6.0%
    2. レッドブル・エナジードリンク(レッドブル・ジャパン)  4.8%
    3. リアルゴールド(日本コカ・コーラ)           4.3%
  • 再購入意向
    1. モンスター パイプラインパンチ(アサヒ飲料)      80.0%
    2. モンスターエナジー ゼロシュガー(アサヒ飲料)     75.0%
    3. レッドブル・シュガーフリー(レッドブル・ジャパン)  59.5%

ログインしてグラフを見る

グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。



詳細データのダウンロード

クロス集計表 サンプルイメージ
消費者調査データ クロス集計表 サンプルイメージ

調査概要

提示31ブランド

  • モンスターエナジー(アサヒ飲料)
  • モンスター パイプラインパンチ(アサヒ飲料)
  • モンスター カオス(アサヒ飲料)
  • モンスター ロッシ(アサヒ飲料)
  • モンスター ウルトラ(アサヒ飲料)
  • モンスターエナジー ゼロシュガー(アサヒ飲料)
  • モンスター スーパーコーラ(アサヒ飲料)
  • アサヒドデカミン(アサヒ飲料)
  • ZONe エナジードリンク(サントリー)
  • コカ・コーラエナジー(日本コカ・コーラ)
  • リアルゴールド(日本コカ・コーラ)
  • レッドブル・エナジードリンク(レッドブル・ジャパン)
  • レッドブル・シュガーフリー(レッドブル・ジャパン)
  • レッドブル ホワイトエディション(レッドブル・ジャパン)
  • レッドブル パープルエディション(レッドブル・ジャパン)
  • レッドブル オレンジエディション(レッドブル・ジャパン)
  • RAIZIN(ライジン)(大正製薬)
  • コーワパワードコーヒー(興和)
  • タフマンリフレッシュ(ヤクルト本社)
  • がぶ飲み フリーダムエナジー(ポッカサッポロ)
  • キリンメッツアルギニンV パワフルエナジー(キリン)
  • ビーエナジードリンク(山田養蜂場)
  • ファイテンエナジードライ(ファイテン)
  • KiiVA(キーバ)エナジードリンク(キーバ)
  • エナジージム(ダイドードリンコ)
  • ダイドー×ヘルシア The BURNING
  • ミラクルエナジーV(サンガリア)
  • ライフガード・インフィニティ(チェリオ)
  • ブラックアウトDDT(ドン・キホーテ)
  • matsukiyoEXSTRONG エナジードリンク(マツモトキヨシ)
  • チルアウト リラクリゼーションドリンク(エンディアン)


調査設計

調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2022年4月8日(金)~4月13日(水)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,061サンプル
サンプル構成(%)






参照コンテンツ


おすすめ新着記事



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツプレミアム会員サービス戦略ケースの教科書Online


新着記事

2023.12.01

MNEXT 大転換期の価値マーケティング(2023年)

2023.12.01

消費者調査データ No.397 シャンプー(2023年12月版) 「パンテーン」と「ラックス」、僅差の競り合い

2023.11.30

月例消費レポート 2023年11月号 消費は足踏み状態が長引きつつある-年末・年始の活況を契機としたマインド改善が消費復調への足がかりに

2023.11.30

23年10月の「ファーストフード売上高」は32ヶ月連続のプラスに

2023.11.30

23年10月の「ファミリーレストラン売上高」は20ヶ月連続プラス

2023.11.29

企業活動分析 日産自動車株式会社 23年3月期決算は円安追い風で増収増益に

2023.11.28

消費からみた景気指標 23年9月は9項目がプラスに

2023.11.27

23年10月の「全国百貨店売上高」は20ヶ月連続のプラス、インバウンドや高額商品好調

2023.11.27

23年10月の「チェーンストア売上高」は既存店で8ヶ月連続のプラス、食料品が好調

2023.11.27

23年10月の「コンビニエンスストア売上高」は20ヶ月連続のプラス、好天や行楽需要で食品好調

週間アクセスランキング

1位 2023.11.15

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 食卓に浸透する市販の惣菜 4割弱が週1回以上惣菜を購入

2位 2022.03.11

女性が生み出す6.9兆円の市場―アフタヌーンティーは都心高級ホテルを救えるのか 第1回

3位 2008.07.24

戦略ケース カルフールは何故失敗したのか?

4位 2016.03.16

【マーケティングFAQ】どうすればブランド力を強化できるか

5位 2019.09.10

戦略ケース プラットフォームビジネスで急拡大するウーバーイーツ

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area