半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

公開日:2021年09月24日

消費者調査データ No.349
紅茶飲料(2021年9月版)
強い「午後の紅茶」、追う「紅茶花伝」 リピート意向高い"クラフト"系



グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。
登録済みの方はこちらからログインしてご利用ください。

 2020年の紅茶飲料等の生産量は前年比82.2%、生産者販売金額は同88.5%で、ともに飲料全体の95.1%と92.7%を大きく下回った(全国清涼飲料連合会)。

 今回は、当社が任意に選んだ紅茶飲料25ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って飲んだことがある(経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事を見たことがある(広告接触)」「店頭などで見たことがある(店頭接触)」、「3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)買って飲みたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。

 今回の調査でも前回(2020年7月版)と同様に「午後の紅茶(キリン)」が再購入意向を除く6項目で首位を獲得した。この6項目すべてで2位の「紅茶花伝(日本コカ・コーラ)」に15ポイント以上の差をつけ、今後の購入意向ではダブルスコアの大差となった。「紅茶花伝」も再購入意向を除く6項目で2位。とくに認知や購入経験では3位以下に大きな差をつけ、ロングセラー商品らしい強さを示した。

 3位以下には「クラフトボスTEA(サントリー)」、「紅茶花伝 クラフティー(日本コカ・コーラ)」、「午後の紅茶 ザ・マイスターズ(キリン)」など定番ブランドのエクステンション商品が入っている。

 ユーザーのロイヤリティの指標となる再購入意向をみても、2位に「紅茶花伝 クラフティー」、3位に「午後の紅茶 ザ・マイスターズ(キリン)」が入っている。これらのブランドはまた、"フルーツティー"を訴求しており、また同じくフルーツティーのブランドである「アサヒ クラフトオレンジティー(アサヒ飲料)」も5位にランクインしている。タピオカミルクティーの流行が終わったことで、"おうちカフェ"の定番がタピオカを購入してのタピオカミルクティーから、健康イメージのあるフルーツティに注目が移ってきたことも、リピーター獲得にプラスとなった可能性もある。2020年の紅茶飲料市場は、外出自粛などの影響で落ち込んだが、メーカー各社はフルーツティーばかりでなく、新製法により差別化された新商品を相次いで投入している。今後の巻き返しが期待される市場といえる。

注目ランキング
  • 3ヶ月内購入
    1. 午後の紅茶(キリン)        25.6%
    2. 紅茶花伝(日本コカ・コーラ)     9.0%
    3. クラフトボスTEA(サントリー)     5.9%
  • 今後の購入意向
    1. 午後の紅茶(キリン)        40.7%
    2. 紅茶花伝(日本コカ・コーラ)    20.0%
    3. クラフトボスTEA (サントリー)    9.6%

ログインしてグラフを見る

グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。



詳細データのダウンロード

クロス集計表 サンプルイメージ
消費者調査データ クロス集計表 サンプルイメージ

調査概要

提示25ブランド

  • 午後の紅茶(キリン)
  • 午後の紅茶 ザ・マイスターズ(キリン)
  • 午後の紅茶 エスプレッソティー(キリン)
  • 紅茶花伝(日本コカ・コーラ)
  • 紅茶花伝 クラフティー(日本コカ・コーラ)
  • リプトンリモーネ/アップルティー(サントリー)
  • クラフトボスTEA (サントリー)
  • アサヒ ロイヤルミルクティー(アサヒ飲料)
  • アサヒ クラフトオレンジティー(アサヒ飲料)
  • 知覧にっぽん紅茶 無糖(ポッカサッポロフード&ビバレッジ)
  • カフェ・ド・クリエ(ポッカサッポロフード&ビバレッジ)
  • TEAs' TEA (ティーズティー)(伊藤園)
  • 紅茶の時間(UCC 上島珈琲)
  • パラダイスティー(UCC 上島珈琲)
  • ヘルシア紅茶(花王)
  • 贅沢香茶(ダイドードリンコ)
  • シンビーノ ジャワティストレート(大塚食品)
  • 紅茶姫(サンガリア)
  • 香る無糖紅茶(チェリオ)
  • リプトンのチルド紅茶飲料(森永乳業)
  • トップバリュ すっきりテイストティ(イオン)
  • セブンプレミアムの紅茶飲料(セブン&アイ)
  • ローソンオリジナルの紅茶飲料(ローソン)
  • みなさまのお墨付きの紅茶飲料(西友)
  • ファミリーマート アールグレイティ(ファミリーマート)


調査設計

調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2021年8月25日(水)~8月30日(月)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,012サンプル
サンプル構成(%)




参照コンテンツ


おすすめ新着記事



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツプレミアム会員サービス戦略ケースの教科書Online


新着記事

2025.07.16

25年5月の「現金給与総額」は41ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2025.07.15

25年5月の「消費支出」は3ヶ月連続のプラスに

2025.07.14

企業活動分析 キユーピー株式会社 24年11月期は海外好調、価格改定浸透で増収、過去最高益に

2025.07.11

消費者調査データ 熱中症対策飲料・スポーツドリンク(2025年7月版) 首位は「アクエリアス」、ぴたりと追走する「ポカリスエット」

2025.07.10

25年5月の「家計収入」、「可処分所得」はともにプラスに

2025.07.09

トランプ関税25%は十分乗り切れるが、とばっちりの農業には手厚い支援を

2025.07.09

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 3人に1人がプレミアム歯磨き粉を選ぶ時代 美容・健康・機能重視の志向が市場を変える

2025.07.08

25年5月は「有効求人倍率」は悪化、「完全失業率」は横ばいに

2025.07.07

企業活動分析 カゴメ株式会社 24年12月期は価格改定と需要喚起奏功で利益過去最高更新

2025.07.04

消費からみた景気指標 25年4月は8項目が改善

2025.07.03

月例消費レポート 2025年6月号 消費は回復の動きを持続-選挙後も残る政治リスクに消費は振り回され続けるおそれも

2025.07.02

米価格の歪さ、都議選自民大敗北させた第2世論、そして、世界を不確実性に引き込むトリックスター大統領の性格

週間アクセスランキング

1位 2025.07.09

トランプ関税25%は十分乗り切れるが、とばっちりの農業には手厚い支援を

2位 2025.07.09

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 3人に1人がプレミアム歯磨き粉を選ぶ時代 美容・健康・機能重視の志向が市場を変える

3位 2024.05.10

消費者調査データ エナジードリンク(2024年5月版)首位は「モンエナ」、2位争いは三つ巴、再購入意向上位にPBがランクイン

4位 2017.09.19

MNEXT 眼のつけどころ なぜ日本の若者はインスタに走り、世界の若者はタトゥーを入れるのか?

5位 2024.10.24

MNEXT 日本を揺るがす「雪崩現象」―「岩盤保守」の正体

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area