コロナ禍のダメージから立ち直りつつある外食業界で、焼肉店の好調が光る。前年同月比では21ヶ月連続、コロナ前の19年の同月と比較しても12ヶ月連続のプラスを続けている。
外食業界はコロナ禍で大きくダメージを受けたが、焼肉店も例外ではない。20年、21年と前年を割り込んだが、その落ち込み幅は20年が前年比89%、21年は99%と外食全体に比べて小さかった。店内の換気の良さが「三密」イメージを遠ざけたこと、さらに「一人焼肉」など新たな業態がヒットしたことなどが厳しい環境下で業績を支えたとみられる。さらに、定着の様相をみせている肉ブームや、ラム肉、グラスフェッドビーフ、代替肉など注目の商材を取り入れることで、話題性も確保、21年12月から前年同月比プラスを続け、22年通年では同126.1%と2桁成長を達成した。コロナ前の19年と比較しても12ヶ月連続プラスでアップトレンドは続いている。直近の3ヶ月も前年同月比で2桁増だ。原材料費や光熱費の高騰など懸念材料はあるものの、目新しい商材や利用しやすい業態の開発が続く焼肉店は堅調な動きを続けていくとみられる。
参照コンテンツ
シリーズ 成長市場を探せ
おすすめ新着記事
消費者調査データ 紅茶飲料(2024年10月版) 首位「午後の紅茶」、「紅茶花伝」に水をあける
2023年、数量金額ともにプラスとなった紅茶飲料。調査結果を見ると、キリンの「午後の紅茶」が再購入意向以外の5項目で首位を獲得した。認知率は9割、購入経験も5割を超え、再購入意向では2位以下に10ポイント余の差をつけ、リーディングブランドらしい強さをみせた。
消費者調査データ ミネラルウォーター(2024年9月版) 全項目首位「サントリー 天然水」、リピート意向の高いPB
2023年、2年連続で2桁増を達成したミネラルウォーターについての調査結果をみると、全項目で5ポイント以上の差をつけて「サントリー天然水」が首位に。2位は「い・ろ・は・す天然水」。再購入意向ではベスト10内に5ブランドのPBという結果となった。
成長市場を探せ V字回復で2年連続過去最高更新の炭酸飲料(2024年)
炭酸飲料が伸びている。2020年はコロナ禍で前年割れとなったが、翌21年にはコロナ前の水準に迫り、22年、23年と2年連続で過去最高を更新した。