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コロナ下での健康志向の強まりや環境意識への高まりなどを背景に、植物性ミルクへの関心が高まっている。植物性ミルクのなかでも代表的な豆乳は、この10年間で生産量は倍以上に膨らんだ(全国清涼飲料連合会)。店頭では、豆乳のほかにもアーモンド、オーツ麦、ライスなどさまざまな植物性ミルクがみられるようになった。
今回は、当社が任意に選んだ植物性ミルク32ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って飲んだことがある(経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・キャンペーンなどを見たことがある(広告接触)」「店頭などで見たことがある(店頭接触)」、「3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)買って飲みたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査では、「キッコーマン 豆乳(キッコーマンソイフーズ)」が全項目で首位となった。「キッコーマン 豆乳」は、購入経験が34.3%、3ヶ月以内購入は18.1%と、嗜好性の清涼飲料類のトップブランドと比べて購入経験は低い。しかし、購入経験に対して3ヶ月以内購入の割合や再購入意向は高い。固定ファンを獲得しているブランドといえる。
今回の調査では、豆乳のほかにもアーモンドミルク、オーツミルク、ライスミルクなどを対象としたが、上位には豆乳のブランドが目立ち、特にプレーンの豆乳が上位を占めた。マルサンアイの「マルサンアイ 豆乳」は、3ヶ月以内購入で2位、再購入意向では70.6%の3位だ。フレーバー豆乳では、キッコーマンソイフーズの「キッコーマン 豆乳飲料」が3ヶ月以内購入で3位、今後の意向で2位、再購入意向も62.7%と高い。
豆乳以外の植物性ミルクでは、「アーモンド効果(江崎グリコ)」が健闘。購入経験は18.5%とまだ少ないが、3ヶ月以内購入、購入意向では4位に入った。オーツミルクでは「アルプロ オーツミルク(ダノンジャパン)」が3ヶ月以内購入で9位に入ったが、1.1%とまだ規模は小さい。
植物性ミルクは、牛乳に比べて低脂肪、低カロリー、種類によってはミネラル分が豊富などの特徴があり、近年注目を集めてきた。豆乳および豆乳飲料は、2020年の大幅増の反動で2021年は生産量で1.5%程度の減少となったが、2019年との比較では拡大している。アーモンドミルクは、まだ市場は小さいものの、2021年の販売金額は前年の148%(アーモンドミルク研究会)と急速に拡大している。メーカー各社も、カゴメなどが新規参入、ダノンジャパンも積極的に商品を投下している。流通も売り場を拡大しており、今後とも消費者の目に触れる機会は増えるだろう。まだまだ市場規模は小さいが、追風に乗っている植物性ミルク。拡大が期待されるだけに、競争激化も予想され、今後の行方が注目される。
- 注目ランキング
-
- 3ヶ月以内購入
- キッコーマン 豆乳(調整/無調整)(キッコーマンソイフーズ) 18.1%
- マルサンアイ 豆乳(調整/無調整)(マルサンアイ) 10.2%
- キッコーマン 豆乳飲料(バナナ、紅茶など)(キッコーマンソイフーズ) 7.2%
- 再購入意向
- キッコーマン 豆乳(調整/無調整)(キッコーマンソイフーズ) 73.6%
- アーモンドブリーズ(ポッカサッポロ フード&ビバレッジ) 71.0%
- マルサンアイ 豆乳(調整/無調整)(マルサンアイ) 70.6%
- 3ヶ月以内購入
詳細データのダウンロード
クロス集計表 サンプルイメージ![消費者調査データ クロス集計表 サンプルイメージ](https://www.jmrlsi.co.jp/trend/mranking/images/mranking-sample.png)
調査概要
提示32ブランド
- キッコーマン 豆乳(調整/無調整)(キッコーマンソイフーズ)
- キッコーマン 豆乳飲料(バナナ、紅茶など)(キッコーマンソイフーズ)
- SoyBody(キッコーマンソイフーズ)
- マルサンアイ 豆乳(調整/無調整)(マルサンアイ)
- マルサンアイ 豆乳飲料(ほうじ茶、ピスタチオなど)(マルサンアイ)
- ミルクのようにやさしいダイズ(大塚食品)
- スゴイダイズ(大塚食品)
- 畑うまれのやさしいミルク まろやかソイ(カゴメ)
- タニタカフェ オーガニック無調整豆乳
- アーモンド効果のアーモンドミルク(江崎グリコ)
- アーモンド効果TASTY(江崎グリコ)
- アーモンドブリーズ(ポッカサッポロ フード&ビバレッジ)
- 毎日おいしい ローストアーモンドミルク(マルサンアイ)
- カークランドシグネチャー アーモンドミルク
- みどり アーモンドミルク(九州乳業)
- 濃いアーモンドミルク(つくば乳業)
- 有機アーモンドミルク(エコミル)
- アルプロ オーツミルク(ダノンジャパン)
- マルサン オーツミルク(マルサン)
- 畑うまれのやさしいミルク なめらかオーツ(カゴメ)
- 飲むオートミール(メロディアン)
- オーツドリンク(ブリッジ)
- 発酵ライスミルク(福光屋)
- オーガニックライスミルク(ビオセボン)
- ブリッジライスドリンク
- ビタリッツ オーガニックライスミルク
- おいしいココナッツミルク(ブルボン)
- ココナッツミルク(チャオコー)
- キッコーマン マカダミアミルク(キッコーマンソイフーズ)
- エコミル 有機カシューナッツミルク
- ウォールナッツミルクオリジナル(ハルナプロデュース)
- ピスタチオミルク(ハルナプロデュース)
調査設計
調査手法:インターネットリサーチ調査期間:2022年7月8日(金)~7月13日(水)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,058サンプル
サンプル構成(%)
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![](/trend/mranking/face/ranking371-f2.png)
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