
2022年のミネラルウォーターの生産量は、前年比7.4%増の446万キロリットル、過去最高を3年連続で更新した(全国清涼飲料連合会)。

ミネラルウォーター類の生産量は、コロナ禍で飲料全体がシュリンクした2020年も、同5.6%増となるなど、一貫して成長を続け、10年間で約1.5倍に拡大した。販売金額は、在宅時間の増加による割安な大容量へのシフトで2020年に前年割れとなったものの、その後2年連続で拡大、コロナ前の水準を超えている。2023年夏も記録的な猛暑で消費の拡大が予想される。その一方で、フランスの人気ミネラルウォーター「ボルヴィック」が水源枯渇の恐れで日本での販売を休止するなど、水源の確保は急務だ。そこで、メーカー各社は、拡大する需要をまかなうべく、水源地となる森林の保全などのプロジェクトに注力し、今後の成長を支えていく構えだ。
参照コンテンツ
シリーズ 成長市場を探せ
おすすめ新着記事

成長市場を探せ 高成長続ける音楽配信、まだまだ伸び代も(2025年)
音楽配信が伸びている。成長率は4年連続2桁増、10年で約2.7倍に成長した。けん引するのはストリーミングだ。高い伸び率で音楽配信は音楽市場全体の3割を占めるまでになったが、世界的に見れば配信比率は67%まで高まっており、日本の音楽配信にはまだ伸び代があるといえる。

消費者調査データ チョコレート 首位「明治チョコレート」は変わらずも、PBのリピート意向高まる
調査結果をみると、「明治チョコレート」が複数項目で首位を獲得、強さをみせたものの、「カカオショック」とまでいわれる原材料価格の高騰などによる相次ぐ値上げを背景に、再購入意向ではPBが上位に食い込んだ。

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 管理職は筋トレ率2倍! 20〜30代の美容・健康意識がプロテイン市場をけん引
健康意識の高まりや筋トレブームなどを背景に、プロテイン関連市場が成長しており、高たんぱくをうたうお菓子や、レトルト食品なども目にするようになった。今回は、プロテイン食品をどのような人が利用しているのかについて調査した。



