
緩やかに増減を繰り返してきたビスケット市場が伸びている。2020年から4年連続プラスで、2023年はついに4,000億円を超えた(全日本菓子協会)。

ビスケット市場は、コロナ下でも巣ごもり需要などで堅調な動きを見せ、2023年の販売金額は4,260億円で、コロナ前の2019年比で1.13倍となった。コロナ収束以降は、人流、特にインバウンド需要のなどにも支えられ、2023年は前年比107.0%となった。数量的にはほぼ横ばいだが、値上げの影響で金額は上昇した。節約志向は強いものの、ビスケットはもともとロングセラーブランドが強い市場で、ロングセラーブランドのプレミアムラインなどが「プチ贅沢」として受け入れられているという。原材料価格の上昇やいっそう強まる節約志向など、市場を取り巻く環境は厳しいものの、メーカー各社も高付加価値商品や、高コストパフォーマンス商品で成長軌道を維持する構えだ。
参照コンテンツ
シリーズ 成長市場を探せ
おすすめ新着記事

成長市場を探せ 高成長続ける音楽配信、まだまだ伸び代も(2025年)
音楽配信が伸びている。成長率は4年連続2桁増、10年で約2.7倍に成長した。けん引するのはストリーミングだ。高い伸び率で音楽配信は音楽市場全体の3割を占めるまでになったが、世界的に見れば配信比率は67%まで高まっており、日本の音楽配信にはまだ伸び代があるといえる。

消費者調査データ チョコレート 首位「明治チョコレート」は変わらずも、PBのリピート意向高まる
調査結果をみると、「明治チョコレート」が複数項目で首位を獲得、強さをみせたものの、「カカオショック」とまでいわれる原材料価格の高騰などによる相次ぐ値上げを背景に、再購入意向ではPBが上位に食い込んだ。

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 管理職は筋トレ率2倍! 20〜30代の美容・健康意識がプロテイン市場をけん引
健康意識の高まりや筋トレブームなどを背景に、プロテイン関連市場が成長しており、高たんぱくをうたうお菓子や、レトルト食品なども目にするようになった。今回は、プロテイン食品をどのような人が利用しているのかについて調査した。
無料の会員登録をするだけで、
最新の戦略ケースや豊富で鮮度あるコンテンツを見ることができます。