クレジットカードやデビッドカード、電子マネー、コード決済などのキャッシュレス決済が伸びている。2022年の金額は初めて100兆円を超え、最終民間支出額に占める割合は36.0%と、10年で約2.4倍に拡大した。
2022年のキャッシュレス決済金額は、111兆円で前年比116.9%となり、2年連続での2桁成長となった。ボリューム的に最大なのはクレジットカードで、全キャッシュレス決済に占める比率は約85%だ。しかし、電子マネーなど他のキャッシュレス決済手段が増加してきており、とくに近年伸びているのが、「PayPay」などのQRコードなどを利用するコード決済だ。統計を取り始めた2018年は、2,000億円だったものが、2022年には7兆9,000億円にまで成長した。わずか5年で50倍の拡大である。消費者にとっては、スマートフォンで手軽に使い始められるうえ、ポイント還元などのメリットもあり、今後のキャッシュレス決済比率増加の牽引車として期待されている。
参照コンテンツ
シリーズ 成長市場を探せ
おすすめ新着記事
成長市場を探せ ビスケット市場、4年連続プラスで初の4,000億超えに(2024年)
緩やかに増減を繰り返してきたビスケット市場が伸びている。2020年から4年連続プラスで、2023年はついに4,000億円を超えた。コロナ下でも堅調な動きを見せ、2023年の販売金額は4,260億円で、コロナ前の2019年比で1.13倍となった。
消費者調査データ ノンアルコール飲料 首位は「ドライゼロ」、追う「オールフリー」「のんある気分」
2022年のノンアルコール飲料市場は8年連続で拡大を続け、過去最高と推定される。調査結果をみると、ビールテイストの「アサヒ ドライゼロ」が、全項目で首位を獲得したが、再購入意向ではカクテルテイストやワインテイストなどのブランドも上位に複数ランクイン、ノンアルコール飲料の幅の広がりを示している。
「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 20代男性の内食志向にマッチして伸びる冷凍餃子
数ある冷凍食品の中で圧倒的1位の生産量を誇る冷凍餃子は誰がなぜどのように購入しているのか調べてみた。餃子の選好度、購入頻度、購入増減とも20代が他の年代に比べて高く、冷凍餃子は若い年代が牽引して、拡大してきていることがわかった。