マンダムの2024年3月期の連結決算は売上高732億円(前年同期比9.2%増)、営業利益20億円(同43.4%増)、経常利益30億円(同35.1%増)と2期連続の増収増益となった。営業利益率(2.8%)は過去最高と比べて低いもの、2020~2021年度の営業赤字から回復基調にある。売上高については、男性事業の「GATSBY」「LUCIDO」が堅調に推移、女性事業の「Bifesta」「LUCIDO-L」が国内外で好調に伸長したのに加え、「SILKYGIRL」が大幅伸長した(女性事業は同14.8%増)。とくに、日本は猛暑効果による夏シーズン品が売上を牽引、新製品等による増収効果もあり好調だった(同6.3%増)。営業利益は高い伸び率となったものの、海外その他がほとんどを占め、日本は減益、インドネシアは赤字から脱却できずにいる。2024年度から新しい中期経営計画「MP14]がスタートした。次の100年の持続的成長に向けた「成長基盤構築期」と位置づけ、売上高1,000億円を目指す。経営の基本方針は、各事業の成長ステージに応じた構造変革、 「生活者発・生活者着」を基本とした価値共創による新たなお役立ちの実践、グループ経営実践に向けた経営基盤の継続強化の3つである。
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- 戦略ケース 店頭はマーケティング活動の場(1993年)
- 消費者調査データ 洗顔料(2020年3月版) トップを走る「ビオレ」、ロイヤリティの高い男性用洗顔料
- 消費者調査データ 化粧水(2019年10月版) 肌研、エリクシール、SK-IIが上位に。男性用化粧水も健闘
- 消費者調査データ シャンプー(2019年11月版) 上位を独占する定番ブランド、次のヒットの芽は?
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