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2018年の化粧水の出荷金額は2,085億円で5年連続の増加となった(経済産業省「生産動態統計調査」より)。
今回は、当社が任意に選んだ化粧水42ブランドについて、「知っている(認知率)」、「使ったことがある(経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事を見たことがある(広告接触)」「店頭などで見たことがある(店頭接触)」、「3ヶ月以内に買って使った(3ヶ月内購入)」、さらに「今後(も)使いたいと思う(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査では、ロート製薬の「肌研(ハダラボ)」、資生堂の「エリクシールシュペリエル」、P&Gの「SK-II」などが上位に入った。
「肌研」は、認知、店頭接触、使用経験で首位。特に店頭接触と使用経験はともに10.0%で唯一の2桁だ。3ヶ月内購入、今後の購入意向でも0.1ポイントの僅差の2位につけており、再購入意向を除く6項目で3位内に入っている。
「エリクシールシュペリエル」は、3ヶ月内購入、今後の購入意向で首位、広告接触と購入経験で3位につけている。「SK-II」は、広告接触で首位、認知と購入経験で2位、店頭接触と購入意向で3位に入った。そのほか、「薬用 雪肌精(コーセー)」や「アクアレーベル(資生堂)」などが上位に入った。
今回の調査では、男性用の化粧水も対象に含めている。対象商品は「メンズビオレ(花王)」や「ウーノ(資生堂)」「ギャツビー(マンダム)」など8ブランドで、各項目とも2~5ブランド程度が20位内にランクインしている。とくに、ユーザーのロイヤリティの指標である再購入意向では、母数は少ないものの、一位に「メンズビオレ」、2位に「ウーノ」、3位に「ギャツビー」と上位3位を男性用化粧水が独占した。女性用と比較してブランド数が少なく、ユーザーが集中しがちなことが大きな要因とは考えられるが、ロイヤリティは高いといえる。
女性用では「エリクシールホワイト(資生堂)」「エリクシールシュペリエル」「dプログラム」などの資生堂のブランドが上位に入った。
上述の「生産動態統計調査」によれば、化粧水の出荷金額は2年連続の2桁増だ。インバウンド需要を取り込んでいることが大きいが、「しわ」対策などの高機能製品のヒットも大きいとみられている。男性用の基礎化粧品も好調が伝えられており、まだまだ成長の期待できる市場の今後が注目される。
- ピュアナチュラルの化粧水(ポーラ・オルビス)
- ナリス化粧品の化粧水(ナリス化粧品)
- アルージェの化粧水(全薬工業)
- ナチュリエハトムギ化粧水イミュ)
- なめらか本舗 豆乳イソフラボンの化粧水(サナ)
- 素肌しずくの化粧水(アサヒグループ食品)
- アスタリフトの化粧水(富士フイルム)
- アドライズの化粧水(大正製薬)
- SK-IIの化粧水(P&G)
- クリニークの化粧水(クリニーク)
- シャネルの化粧水(シャネル)
- ディオールの化粧水(ディオール)
- クラランスの化粧水(クラランス)
- 資生堂メンの化粧水(資生堂)
- ウーノの化粧水(資生堂)
- メンズビオレの化粧水(花王)
- ニベアメンの化粧水(花王)
- ギャツビーの化粧水(マンダム)
- ルシードの化粧水(マンダム)
- クリニーク フォーメンの化粧水(クリニーク)
- オキシーの化粧水(ロート製薬)
- エリクシールシュペリエルの化粧水(資生堂)
- dプログラムの化粧水(資生堂)
- ドルックスの化粧水(資生堂)
- アクアレーベルの化粧水(資生堂)
- プリオールの化粧水(資生堂)
- 専科の化粧水(資生堂)
- エリクシールホワイトの化粧水(資生堂)
- IHADA の化粧水(資生堂)
- クレ・ド・ポー ボーテの化粧水(資生堂)
- バイタルパーフェクションの化粧水(資生堂)
- イプサの化粧水(イプサ)
- エストの化粧水(花王)
- ソフィーナの化粧水(花王)
- ビオレの化粧水(花王)
- キュレルの化粧水(花王)
- リサージの化粧水(カネボウ化粧品)
- エビータの化粧水(カネボウ化粧品)
- モイスチュアマイルドの化粧水(コーセー)
- 薬用 雪肌精の化粧水(コーセー)
- 肌研(はだラボ)の化粧水(ロート製薬)
- リッツの化粧水(レバンテ)
調査期間:2019年8月2日(木)~8月7日(水)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,017サンプル
サンプル構成(%)



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