日清製粉グループ本社の2018年3月期連結決算は、売上高5,401億円(前年比1.5%増)、営業利益は272億円(同6.6%増)と増収増益であった。2016年9月に大山ハム株式会社の株式譲渡を行い連結対象外となった影響が残る中、生産能力を増強した中食・惣菜事業の出荷拡大や設備工事の受注増等により増収となった。また、高付加価値製品や中食・惣菜等の出荷拡大、及び設備工事の受注増等が、広告宣伝費や中食・惣菜 新工場の立上げに係る戦略コスト、及び海外製粉事業等のマイナスを吸収し増益となった。製粉事業については、売上高は海外売上増加の影響等により増収、営業利益は海外事業で販売競争等による影響があったものの、国内事業でのコストダウン及び戦略経費の減少等により増益となった。食品事業については、売上高は子会社の株式譲渡により連結対象外となった影響等による加工食品売上減等により減収、営業利益は中食・惣菜事業の名古屋新工場立上げにかかる費用の発生等のコスト関連影響はあったものの、生活者ニーズにあった高付加価値製品の出荷拡大等により増益となった。その他事業については、売上高は設備工事売上増加の影響等により増収、これに伴い、 営業利益は増益となった。 2018年5月には、10年後、20年後の社会全体の構造変化を見据え、長期ビジョン「NNI"Compass for the Future"」を策定、その実現に向けて新たな取組みをスタートした。
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