日清製粉グループ本社の2023年3月期連結決算は、売上高7,987億円(前年比17.5%増)、営業利益は328億円(同11.6%増)と増収増益であった。原材料価格の高騰やエネルギー価格の上昇、円安の影響等があり、企業物価指数が歴史的な上昇を見せる中、製粉事業における国内の麦価改定に伴う小麦粉価格改定の実施、海外の小麦相場上昇や為替換算の影響等により増収となった。また、製粉事業において、国内のふすま販売価格が堅調に推移したこと、海外の業績が好調に推移したことに加え、豪州製粉事業の減損損失計上に伴いのれん等の償却費が減少したこと等により、増益となった。 食品事業については、加工食品事業では国内にて価格改定を実施するとともに値ごろ感のある製品、付加価値製品の開発・上市を実施、海外での製品価格改定や為替換算の影響もあり、増収。中食・惣菜事業は、コンビニを中心に需要が回復し、付加価値品の売上が伸長し増収増益となった。2023年度は、事業ポートフォリオの再構築によるグループ成長力の促進と豪州製粉事業の業績回復などに注力し、増収増益を見込む。
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