
ソーシャル・キャピタル(social capital)とは、「社会的ネットワーク」* とそこから発生する「規範」と「信頼」のことです。日本語では「社会関係資本」と訳されています。道路、空港、港湾など社会基盤(インフラ)を意味する「社会資本」とはまったく別の概念です。
ソーシャル・キャピタルが、近年、世界的に注目を集めているのは、ソーシャル・キャピタルの増減が、国民生活の質(社会治安、教育、健康増進などさまざま)に影響を及ぼすということが、実証されているからです。具体的には、人口に占めるボランティア活動行動者の比率が多い都道府県ほど、犯罪発生率、失業率が低く、出生率が高くなっています。日本でも内閣府を中心に、NEET・ひきこもり問題や団塊世代大量定年問題の対策として市民団体活動の促進やコミュニティの再生のキーワードとして論じています。
近年、インターネット上では、SNS(ソーシャルネットワークサービス)が人気ですが、このことは逆に、リアルなソーシャル・キャピタルが減少していることが背景のひとつにあると考えられます。今後もこうした人間関係の形成に着目したビジネスがリアル、バーチャルを問わず増加していくことが予想されます。
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