
マッシュアップとは、近年特にITの分野でよく使われている言葉で、複数のソースから提供されたさまざまな情報やコンテンツを組み合わせて、新たなコンテンツやサービスなどを作ることを指します。もともと音楽業界で使われていた言葉で、複数の好きな曲をミックスして、新しい曲を作る手法を意味していました。
地図情報のGoogleMaps、検索情報のYahoo、写真情報のFlicker、ショッピング情報のamazon、動画情報のYouTubeなどがマッシュアップに用いるコンテンツの代表例です。最近では、このように高度なプログラミング技術と長時間の作業を要するコンテンツを、ウェブ上で利用できる無償のサービスとして公開するケースが増えてきています。公開されているサービスは、利用規約に反しない範囲であれば、他社が提供するサービスと組み合わせて利用することができます。世界各地のプログラマーがこれらの技術を手軽に利用し、独自のサービスを生み出しています。
マッシュアップは、マーケティングツールとしても幅広い可能性を秘めています。地図情報を用いて、ホテルや飲食店の検索を行うサービスなどは一般的ですが、情報だけではなく、訪れた観光地の写真や感想を書き込むなど、コミュニケーションを深めるサービスもあります。最近は、携帯電話やゲーム端末などの、パソコン以外の機器に対応したサービスや、情報を目に見えるアートのように表現するサービスもあります。これらのサービスは、Web2.0の特徴である、ユーザー側からの情報整理によって進化し、充実していく傾向があります。
マッシュアップをマーケティングに活用させるためには、コンテンツの構築だけではなく、口コミによる情報の伝播や、ロングテールの法則によるニッチ商品のクローズアップなど、情報の流れに自社のサービスや商品を乗せていくためのプロモーションが求められるでしょう。
参照コンテンツ
おすすめ新着記事

暮らしに寄り添う再開発計画 池袋はコロナ禍でも安心な「都市のリビング」
豊島区は「公園が街を変える!」というスローガンのもと、池袋周辺の四つの公園の整備を行ってきました。それが、まるでコロナ禍を予期していたかのように屋外を活かしたものになっているのです。今回は、そんな公園を中心とした再開発にスポットを当てた安心安全な街づくりに注目します。

「消滅可能性都市」から緑豊かな「国際アート・カルチャー都市」へ!池袋は今、魅力爆上がりタウンに大変身中!(前編)
何かとカオスでダークなイメージがつきまとう街、池袋。しかし2014年、豊島区が「消滅可能性都市」に選ばれたことをきっかけに、官民挙げての再開発プロジェクトが発足。今回は新たに「まち全体が舞台の誰もが主役になれる劇場都市」へと生まれ変わった池袋を訪ねました。

強い「チョコレート効果」、リピート意向高い機能訴求商品
2020年はコロナ禍の巣ごもり消費でチョコレートの需要が伸びた。今回の調査では、前回同様に「チョコレート効果」(明治)が複数項目で首位を獲得、強さを見せつけた。チョコレートの一大需要期であるバレンタイン商戦も、今年はステイホームやECへのシフトなどで大きく様変わりする可能性が高い。生活環境が大きく変化する中での競争の行方が注目される。



