
無線LANやBluetoothなどのアクセスポイントを設置し、人の集まる特定の場所で無線での高速インターネット接続サービスを不特定多数の利用者に提供している空間のことです。現在は東京を核とした大都市圏を中心に増加する傾向にあります。「ホットスポット」という名称自体は本来、NTTコミュニケーションズが提供する固有のサービスのことを指す登録商標ですが、前述のサービスを総称して呼ぶことが一般的となっています。
ISP(インターネット・サービス・プロバイダ)などが商用サービスとして提供する場合から、飲食店(首都圏のモスバーガー、マクドナルド、スターバックス)やホテル(帝国ホテル、オークラなど)などが利用客に対して無料サービスとして提供する場合まで、その提供形態は多種多様です。
現在は、提供事業者ごとに対応している通信規格が異なるため、利用者側でホットスポット側と同じ通信規格をサポートした機器を用意して使用することになります。会員制ホットスポットサービスを利用する際には、現時点では各ホットスポットを提供している事業者と契約する必要があります。しかし、アメリカやヨーロッパを中心に事業者間のローミングの動きが出始めており、将来的にはひとつの事業者と契約すれば他の事業者のホットスポットも利用できるようになるものと期待されています。
参照コンテンツ
- 戦略ケース 始まった東京のスポット戦争-無線LANの急成長(NTTグループ)
- 戦略ケース ブロードバンド・ウォーズー高速インフラを巡る攻防(2001年)
- 戦略ケース 有線ブロードネットワークス ブロードバンド時代に有線がNTTを超える(2000年)
- 戦略ケース ブロードバンド・インパクト-超高速革命は未来に何をもたらすか(3回連載)(2000年)
- ネット評判記 第41回 ブロードバンド時代の注目アクセス「ホットスポット」
- ネット評判記 第42回 ブロードバンド革命-無線LANへの高い期待
- マーケティング用語集 無線LAN:Wireless LAN
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