
有線ケーブルを使わず、電波や光などの無線で通信を行なうLANのことを呼びます。2000年にIEEE(米国電気電子学会。会員は、世界130カ国、32万人以上で、エレクトロニクス関係で世界最大の学会)802.11b対応の製品が各社から発売され、爆発的な普及を始めました。有線ケーブルの敷設が必要ないため、オフィスでは配置換えで机を動かした際もケーブルの再敷設といった手間を省けるほか、ケーブルの敷設が困難な家庭内でもニーズが高まっています。
IEEE802.11bは、アップルとルーセントが共同で開発した無線LANの規格で、2.4GHz帯の電波を使うものです。それ以前の規格と比べ最大伝送速度が11Mbpsと高速になっているほか、他社製品との相互接続性が高く、使い勝手のいいことが特徴です。相互接続性に関しては、無線LANメーカーの業界団体「WECA」による認定を受けた製品も増えており、今後はさまざまなメーカーの製品を混在して使えるようになる予定です。
IEEE802.11b対応の製品では低価格競争も始まっており、また5.2GHz帯の電波を使い、最大伝送速度54Mbpsを実現する上位規格のIEEE802.11a対応の製品も2002年より発売開始となり、普及が進んでいます。
参照コンテンツ
- 戦略ケース 始まった東京のスポット戦争-無線LANの急成長(NTTグループ)
- 戦略ケース ブロードバンド・ウォーズー高速インフラを巡る攻防(2001年)
- 戦略ケース 有線ブロードネットワークス ブロードバンド時代に有線がNTTを超える(2000年)
- 戦略ケース ブロードバンド・インパクト-超高速革命は未来に何をもたらすか(3回連載)(2000年)
- ネット評判記 第41回 ブロードバンド時代の注目アクセス「ホットスポット」
- ネット評判記 第42回 ブロードバンド革命-無線LANへの高い期待
- マーケティング用語集 ホットスポット:Hot Spot
おすすめ新着記事

盤石「カップヌードル」、「きつね」と「どん兵衛」和風麺は激戦区
2019年度のカップめんの生産量は、ほぼ横ばいの39億7,021万食となった。今回の調査でも前回同様、「カップヌードル」が盤石の強さを見せつけた。2位以下では「赤いきつね/緑のたぬき」と「どん兵衛」が僅差でしのぎを削っている。コロナ禍の巣ごもり消費でカップめんの需要は伸びているが、拡大した市場で今後どのようなヒット商品が生まれるかに注目だ。

運動習慣のある人は内側もケアしてる!?ニーズ高まる保健機能食品
トクホや機能性表示食品などの保健機能食品が注目を集めている。コロナ禍で健康志向が高まっているためだ。今回は、保健機能食品がどのように利用されているのか、またウォーキングやエクササイズなどの運動との関連について調査を行った。

強いカルビー「ポテトチップス」、リピート意向上位に新顔、PBも
2019年のスナック菓子市場は小売金額ベースで前年比2.6%増と、堅調な動きを続けている。今春の緊急事態宣言などで在宅時間が増加した際、スナック菓子の需要は大幅に伸びた。人気の中心は定番商品だったが、需要が拡大するなかでコストパフォーマンスに優れたPBや、健康志向を背景にしたギルティフリーを訴求したブランドのリピート意向の高まりもみられる。



