
グローカル(Glocal)とは、グローバル(Global:地球規模の、世界規模の)とローカル(Local:地方の、地域的な)を掛け合わせた造語で、「地球規模の視野で考え、地域視点で行動する(Think globally, act locally)」という考え方です。グローバル化とローカル化を同時並行的に進めて、現地化しなければならないという日本企業の海外戦略の理念・ポリシーとして1980年代に発祥し、現在では世界的に環境問題、地域開発、政治、経済といったあらゆる分野で用いられています。
グローカル企業とは文字通り「グローバル×ローカル」を実践している企業であり、地域に根ざした世界企業ということができます。
具体的には、主に以下のような企業を指します。
- 国際的に事業を展開する大企業で、地域別の特性に合わせて設立した現地法人を有する企業
本社はグローバル戦略と同時に、各国や各地域の言語、文化、法制度などに対応した戦略を持ちます。 - 国際的に事業を展開する地方の中小企業
大都市ではなく地方に本社を持つ企業で、世界的水準で事業を展開しながらも、地域密着性が高いことが特徴です。
グローカル企業の代表例といえば、小売業や大手ファーストフード企業があげられます。小売業のイオンは2000年代初頭にグローカル企業を標榜し、その経営方針でも「グローバルレベルで通用する経営水準と地域に根ざしたベストローカル、その双方を高いレベルで実現する企業」を目指すとしていました。
ケンタッキーフライドチキンやマクドナルドは本社はアメリカで、展開している基本メニューに大きな違いはありませんが、味やサイズなどは地域に合わせて変えています。
家具・雑貨を中心に世界展開しているスウェーデンのIKEAもグローカル企業と言えます。IKEAが最初に日本に出店したのは1970年代ですが、欧米向け商品をそのまま展開してうまくいかず、撤退しています。2006年の日本再出店に当たっては、失敗を活かして日本市場について詳しく分析することから始め、本社内に日本の間取りを取り入れて販売する商品のサイズ・仕様を決定したと言われています(戦略ケース「イケア出店攻勢戦略の勝算~4/10立川店オープンと今後の出店拡大(2014年)」参照)。
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