TOBとは、「Take Over Bid」又は「Tender Offer Bid」の略語で、「株式公開買い付け」と訳されます。不特定かつ多数の人に対して、買取株数、株価、買取期間を公告し、有価証券市場外で株主から直接株式の買い付けを行うことをいいます。証券取引法に定められた制度で、有価証券報告書を提出している会社の総株主の議決権の1/3を超える株式の買い付けを行う場合、原則的に公開買い付けによらなければならないとされています。
TOBは主として企業の経営権取得を目的として行われ、米国では企業買収の手段として広く利用されています。株式買い付けの期間や条件を事前に公表することでインサイダー取引を回避できることから、日本では企業が自社株買いを行う際に多く使われてきました。近年では、上場しているグループ会社を完全子会社化する際や、グループ外企業を傘下に収めるための手段として使われる例が増えています。
1)メリット
TOBを利用するメリットはふたつあります。ひとつは、株式を一定の公表価格で購入できるため、大量買い付けを行うと株価の上昇を招く株式市場での取引に比べて、買収資金計画がたてやすいことです。もうひとつは、株式が買い付け予定数集まらなかった場合に、株式を返却することでキャンセルが可能になるため、買い付けに失敗したときのリスクを抱えないということです。
2)デメリット
デメリットとしては、企業買収の意志が明らかになってしまうということがあげられます。株式買い付けを行うことを公告しているため、買収を仕掛けられた企業や、他の投資家に買収を阻止する機会を与えることになります。
参照コンテンツ
おすすめ新着記事

成長市場を探せ 8年連続プラスのスナック菓子、インバウンドも貢献
スナック菓子市場の拡大が止まらない。小売り金額は8年連続プラス、2023年は2桁、24年も2桁に迫る成長で、6,000億円も射程圏内だ。

消費者調査データ シャンプー 首位は「パンテーン」、迫る「ラックス」、再購入意向には高機能ブランド並ぶ
高機能化の流れが続くシャンプー市場。調査結果からは、認知や直近購入などでは「パンテーン」が首位を獲得したが、再購入意向では個性的なブランドが上位に並んだ。

成長市場を探せ コロナ禍から回復し、過去最高を記録したキャンディー
コロナ禍で落ち込んだキャンディー市場は、22年には反転、24年は過去最高を記録した。成長をけん引しているのはグミキャンディーとみられている。


![戦略家のための知的羅針盤[エム・ネクスト]product by 松田 久一](/img/mnext-sub-title.png)