企業が社会との相互コミュニケーションを成立させるものとして、結果として「良い評価」「良いイメージ」が培われることを目的とした活動がコーポレートコミュニケーションです。
販売員は「商品を売る人」である前に「企業の一人」である自覚を持たなければなりません。販売員がコーポレートコミュニケーション活動を実践するということは、社会との相互コミュニケーションの成立の助力もありますが、直接的には、商品や事業に対応する取引において、良い評価、良いイメージが持たれるようにすることが主たる目的となります。
この活動は、
- コーポレートコミュニケーションにそった顧客対応(企業理念の伝達から日々の顧客の応対まで)
- 発信した情報がどのように受け止められ、どのように企業評価が変化しているのかの確認
のふたつが挙げられます。
具体的に活動でみてみると、
- 顧客との取引以外でのコミュニケーション機会を持つ
- 顧客の活動の補助を行う
- 顧客に利益をもたらす仕組みを作る
- 顧客が必要とする情報の継続的な提供
といった活動が考えられます。これらは、企業理念や方向性、技術の先端性や顧客に対する意識などを伝達し、事実の正確な認識と理解を生み出します。この活動によって行われる顧客との相互理解は、顧客のニーズがより提案に反映させることが可能であり、より魅力的な提案をするための大きな手掛かりとなると思われます。
おすすめ新着記事
成長市場を探せ コロナ禍の落ち込みから再成長する惣菜食市場
コロナ禍で打撃を受けた市場のひとつに惣菜市場がある。特に外出自粛の影響を受けた百貨店の惣菜などが落ち込んだ。しかし、翌21年には早くも持ち直し、22年、23年と2年連続で過去最高を更新した。
消費者調査データ 植物性ミルク(2024年10月版) 「キッコーマン 豆乳」全項目首位で抜群の強さ
調査結果は、全項目で「キッコーマン 豆乳」が首位を獲得、ロングセラーらしい強さをみせた。再購入意向では、アーモンドミルクやオーツミルクなども上位に入り、植物性ミルク市場の広がりを感じさせる結果となった。
消費者調査データ 紅茶飲料(2024年10月版) 首位「午後の紅茶」、「紅茶花伝」に水をあける
2023年、数量金額ともにプラスとなった紅茶飲料。調査結果を見ると、キリンの「午後の紅茶」が再購入意向以外の5項目で首位を獲得した。認知率は9割、購入経験も5割を超え、再購入意向では2位以下に10ポイント余の差をつけ、リーディングブランドらしい強さをみせた。