アップセリングとは顧客が検討しているものよりランクの高い製品・サービスの販売をすること、クロスセリングとは顧客が購買する、あるいはすでに利用している製品・サービスに関連するものを販売していくことを言います。それぞれ、アップセル、クロスセルとも呼ばれます。
たとえば、パソコンの購入者によりグレードの高い商品の販売促進をするのはアップセリングで、プリンタやデジタルカメラなどの周辺機器の販売促進をするのがクロスセリングとなります。自動車販売において、徐々にグレードの高いものを勧めていくのもアップセリングのも好例です。典型的なクロスセリングの成功例としては、Amazonが顧客の購入履歴などから関連情報を紹介することによって収益をあげている事例があげられます。身近な例では、ファーストフード店の「ご一緒にフライドポテトはいかがですか」、「〇〇円でラージサイズにできますが」というお勧めもクロスセリング、アップセリングということができます。
アップセリング、クロスセリングは既存顧客の継続購買の促進であり、個々の顧客に最適な対応を実施することにより顧客満足度と自社の利益を最大化しようというCRM(Customer Relationship Management)の考え方に基いて捉えることが重要になります。精度の高い顧客情報、顧客の購買履歴データベースの管理によって、効率的かつ効果的なアップセリング、クロスセリングが可能となり、顧客の満足も得てロイヤルティー効果を生み出すことにつながるからです。さらには生涯顧客として囲い込むことにもつながり、顧客生涯価値(LTV=life time value)という超長期的な視点からも、企業に収益をもたらす効果的な手法として注目されています。
関連用語
おすすめ新着記事

成長市場を探せ 8年連続プラスのスナック菓子、インバウンドも貢献
スナック菓子市場の拡大が止まらない。小売り金額は8年連続プラス、2023年は2桁、24年も2桁に迫る成長で、6,000億円も射程圏内だ。

消費者調査データ シャンプー 首位は「パンテーン」、迫る「ラックス」、再購入意向には高機能ブランド並ぶ
高機能化の流れが続くシャンプー市場。調査結果からは、認知や直近購入などでは「パンテーン」が首位を獲得したが、再購入意向では個性的なブランドが上位に並んだ。

成長市場を探せ コロナ禍から回復し、過去最高を記録したキャンディー
コロナ禍で落ち込んだキャンディー市場は、22年には反転、24年は過去最高を記録した。成長をけん引しているのはグミキャンディーとみられている。


![戦略家のための知的羅針盤[エム・ネクスト]product by 松田 久一](/img/mnext-sub-title.png)