
LTV( Life Time Value )とは「顧客生涯価値」と訳され、顧客が生涯を通じて企業にもたらす利益のことを指します。一般的に顧客ロイヤリティの高い企業ほど収益性が高く、ロイヤリティの高い顧客は生涯を通じて企業に大きな利益をもたらします。LTVは顧客ロイヤリティを高めていくことによって顧客との長期的な関係の上で大きな価値が期待できる、という考え方にもとづいています。
競争の激化によって新規顧客獲得のコストが相対的に増加しているため、市場シェアのみの追求から既存顧客の維持による顧客シェア拡大を目指す必要が出てきており、事業計画をたてる際に、従来のような市場シェアではなく、顧客シェア(一顧客の購入する商品のうち自社商品の占める割合)を目標値として設定する際の指標として、LTVが用いられます。
基本となる算出式には次ぎのようなものがあります。
LTV(顧客生涯価値)=年間取引額×収益率×継続年数
この計算式にブランド指名率を考慮するなどの操作を加えることが可能です。
顧客も企業資産として捉えることが可能であり、アメリカやイギリスでは企業買収の際に評価の指標に用いられるようになってきています。
参照コンテンツ
おすすめ新着記事

星野リゾート進出が変えた「豊島区大塚」 ―官民連携で地域活性化の好事例
都心再開発の多くが完工する2030年頃にかけて、人の流れが大きく変化します。「豊島区大塚」もそのひとつで、官民一体の街づくりによって新たな観光スポットに生まれ変わりました。そもそも大塚といえば、良く言えば下町レトロ、、悪く言えばちょっといかがわしい街のイメージ。それが、2018年の星野リゾート進出によって一変しました。エリアマーケティングでは、大塚のような官民一体型の地域活性策も重要になってくるでしょう。

コロナ下でも強い「ビオレUV」、再購入意向は「スキンアクア」
2年連続で大幅縮小したサンケア市場。今年は、コロナ禍での規制緩和により外出機運も高まっており、再成長が期待されている。今回の調査も、過去同様「ビオレUV」が6項目で首位を獲得、盤石の強さをみせた。唯一首位を譲ったのが再購入意向で、「スキンアクア」が87%と圧倒的支持を獲得。各社も花粉ブロックやホワイトニングなど付加価値製品を投入しており、夏を目前にあつい戦いが予想される。

強さにかげりなし「スーパードライ」、家飲み対応「生ジョッキ缶」「スプリングバレー」も好調
ビール市場は17年連続のマイナスと推計される。今回の調査では、全項目で「スーパードライ」が首位を獲得。続くのは「一番搾り」などの定番商品だが、注目は「スーパードライ 生ジョッキ缶」「スプリングバレー」だ。ともにコロナ下の家飲み需要に特化した商品で、業界の新しい動きとして期待が集まっている。



