企業が広告を出す際は、広告の目的によって「情報提供型広告」、「説得型広告」、「リマインダー型広告」に分類されます。広告を出す自社製品が、製品ライフサイクルのどの状況であるかを把握し、状況にあったタイプの広告を打ち出さなければ、効果はもちろん、投資が無駄になるので注意が必要です。
情報提供型広告とは、製品導入期における広告で、製品を認知・理解してもらうことが目的となります。製品の良さ、使い方、価格といった製品そのものの情報が中心となります。
説得型広告とは、成長期における広告で、競争に勝ち残っていくため、自社ブランドへの需要を起こすことが目的となります。さらには他ブランドからのスイッチを促し、自社ブランドの確立へとつなげていきます。そのための手法として比較広告が代表的です。比較広告は他社製品と比べることで自社製品の優位性を示します。あくまで自社製品、製品カテゴリーの良い点を示し、「当社比2倍」など競争相手を明示・特定化しない広告が一般的です。
リマインダー型広告とは、成熟期における広告で、構築してきたブランド・ロイヤリティを維持し、文字通り自社ブランドを忘れさせないために行います。そのため、製品についての紹介よりも、製品や自社名のイメージを残すインパクトある内容が効果的です。
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