企業が広告を出す際は、広告の目的によって「情報提供型広告」、「説得型広告」、「リマインダー型広告」に分類されます。広告を出す自社製品が、製品ライフサイクルのどの状況であるかを把握し、状況にあったタイプの広告を打ち出さなければ、効果はもちろん、投資が無駄になるので注意が必要です。
情報提供型広告とは、製品導入期における広告で、製品を認知・理解してもらうことが目的となります。製品の良さ、使い方、価格といった製品そのものの情報が中心となります。
説得型広告とは、成長期における広告で、競争に勝ち残っていくため、自社ブランドへの需要を起こすことが目的となります。さらには他ブランドからのスイッチを促し、自社ブランドの確立へとつなげていきます。そのための手法として比較広告が代表的です。比較広告は他社製品と比べることで自社製品の優位性を示します。あくまで自社製品、製品カテゴリーの良い点を示し、「当社比2倍」など競争相手を明示・特定化しない広告が一般的です。
リマインダー型広告とは、成熟期における広告で、構築してきたブランド・ロイヤリティを維持し、文字通り自社ブランドを忘れさせないために行います。そのため、製品についての紹介よりも、製品や自社名のイメージを残すインパクトある内容が効果的です。
関連用語
おすすめ新着記事
消費者調査データ コーヒー飲料(2024年3月版)独走「BOSS」、「ジョージア」との差を広げる
プラスが続くコーヒー飲料の市場についての調査結果をみると、23年調査に引き続き「BOSS」が全項目で首位を獲得、さらに2位の「ジョージア」とは、3ヶ月内購入で差を広げた。「BOSS」はエクステンションの「BOSS CRAFT」も高評価で、リーディングブランドとしての存在感を示している。
成長市場を探せ 3年連続で過去最高更新、拡大する麦茶飲料(2024年)
健康志向などを追い風に堅調な動きを続ける茶飲料市場のなかで、特に伸びている領域がある。3年連続で過去最高を更新した麦茶飲料だ。背景にあるのは、気候温暖化による毎年のような猛暑と、熱中症対策意識の高まりだ。
消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い
22年度、過去最高を更新した即席めん市場。その多くを占めるカップめんについての調査結果をみると、「カップヌードル」が絶対的な強さを示し、それを「赤いきつね/緑のたぬき」「日清のどん兵衛」が追う展開となった。一方で、節約志向を背景に、コストパフォーマンスに優れるPBの再購入意向も高い。