大都市商圏の特徴として
- 需要規模が巨大であり、大規模な顧客が多数存在していること、
- 市場変化のスピードが速いこと、
- また顧客の情報量も多く、要求水準も高いこと、
- さらに全国への波及効果を持つこと、
- 従って、当然ながら競争環境も激しいこと
が言えます。特に首都圏を中心とした大都市商圏に対しては、販売活動、市場管理、組織などそのあり方が一般市場とは大きく変えねばならないとされます。
- きめ細かさ、緻密さ
大都市商圏ではひとつひとつの得意先の規模が大きく、その密度も高いものがあります。組織もマトリックス型を工夫したり、きめ細かな施策と配慮が必要とされます。 - 一貫・完結対応
大都市では得意先の要求水準も高くなり、得意先に合わせた商品化、多頻度少量型の物流対応など販売活動だけでなく、トータルな施策対応がさらに問われます。販売だけでなく、販促、物流対応、開発など企業として総合的に対応していく必要があります。 - 市場の統合戦略と管理
大都市ではメーカーや問屋の得意先における帳合や取引関係も複雑です。しかも変化が早いため、市場をトータルに把握し統一的な戦略管理を進めることが欠かせません。
具体的には、首都圏なら首都圏といったその大都市圏トータルの戦略構築が必要なこと。需要構造、および得意先構造、流通構造、さらに競争関係上の自社のポジショニングなどを構造的にとらえておくことがポイントです。さらにこの戦略にもとづき、戦略の推進管理もたとえば「戦略会議」として組織的に進めていく必要があります。メンバーは各機能関与者が参画し、変化に対応した迅速な施策決定と調整を進めます。
参照コンテンツ
- MNEXT 眼のつけどころ コロナ禍の訪問営業は時代遅れなのか?―「会うのが、いちばん。」(2021年)
- アフターコロナの営業戦略 激変市場に対応した小商圏型営業活動のすすめ(2021年)
- 営業現場の科学
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