オリックスの2017年3月期連結決算は、売上高2兆6,787億円(前期比13.1%増)、税引前当期純利益4,250億円(同8.6%増)と前期に引き続き最高益を更新するとともに、8期連続の増益を達成した。「リテール事業部門」は生命保険料収入・運用益が増加、また銀行の住宅ローン・カードローン残高増のよる金融収益が拡大した。また「不動産事業」では、マーケットの好機を捉え、不動産売却益が増加、またホテル・旅館を中心に新規投資を推進したことにより、セグメント利益は同70%増の728億円となった。今期は「事業」と「投資」を中心に、6,000億円を超える新規投資を実施。「事業」では国内でメガソーラー等への追加投資、海外ではベトナム水力発電、インド太陽光発電への投資を敢行、またロベコを100%子会社化し、リテール事業の地盤も強固なものとしている。また「投資」では国内外問わず、新たな事業機会が見込める分野に積極的に投資を行った。来期以降も安定的に成長するためのパイプラインは国内外ともに充実していると言える。
参照コンテンツ
- 戦略ケース 導入進むロボアドバイザー ―フィンテックは貯蓄を投資に誘導できるか(2017年)
- 戦略ケース アメリカネット金融市場の覇者-チャールズシュワブの顧客戦略(2000年)
- 戦略ケース データベースマーケティングに挑戦するクレディセゾン(1999年)
競合他社の業績と比較分析する
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