- マーケティングに就く者に求められる資格もしくは取っていると役立つ資格ってありますか?(サービス業、25歳
-
率直に言って、「直接的に使える資格はない」と思われます。その理由は以下の通りです。
マーケティングは、比較的新しい領域で独立した学問としては成立していません。直接的に接合している領域としては、社会学、心理学、経済学特に産業組織論からさまざまな理論や研究成果を取り込んで発展してきました。
また、消費者や時代を捉えるという観点からいうと、歴史・文学・地理などの人文諸科学の知見も求められます。
逆にいうと、こういう関連諸科学をベースにしている資格は役に立つといえるかもしれません。ご参考までにいくつかあげてみます。
- ここ最近できた資格では、文部科学省認定の「統計士」があります。調査分析の基礎としての統計知識の習得に役に立ちます。
- 「中小企業診断士」は、経営の勉強になります。
他には資格とはいえませんが、「経済学検定試験」というものもあります。
また、(社)日本マーケティング協会では、協会の公認資格認定プログラムとして、「マーケティング・マスターコース」というものを実施していますが、これとて一般的なものではないといえるでしょう。
当社のホームページでも、マーケティングの基礎知識から戦略策定までのスキルアップに役に立つコンテンツ開発をめざしております。特にメンバーシップサービスでは、戦略を読む、ビジュアルプレゼンテーションの極意など実践的なノウハウとスキルアップコンテンツを多数用意しております。どうぞご覧になってください。
おすすめ新着記事

消費者調査データ チョコレート 首位「明治チョコレート」は変わらずも、PBのリピート意向高まる
調査結果をみると、「明治チョコレート」が複数項目で首位を獲得、強さをみせたものの、「カカオショック」とまでいわれる原材料価格の高騰などによる相次ぐ値上げを背景に、再購入意向ではPBが上位に食い込んだ。

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 管理職は筋トレ率2倍! 20〜30代の美容・健康意識がプロテイン市場をけん引
健康意識の高まりや筋トレブームなどを背景に、プロテイン関連市場が成長しており、高たんぱくをうたうお菓子や、レトルト食品なども目にするようになった。今回は、プロテイン食品をどのような人が利用しているのかについて調査した。

成長市場を探せ コロナも値上げも乗り越えて成長するドラッグストア(2025年)
ドラッグストアが伸びている。コロナ禍でも医薬品や消毒薬、マスク、日用品などが好調で成長を続けた。2014年から23年の10年間で、チェーンストアの販売額がほぼ横ばい、コンビニエンスストアでも約1.2倍なのに対して、同期間でのドラッグストアの売上高はほぼ1.7倍に達する。



