半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net


おかげさまで盛況のうちに終了いたしました。
顧客との新たな接点づくり
 消費者の購買行動が変化している。従来型の購買パターンである広告宣伝で気になるブランドを見つけ、実際の店舗で購入するという行動が、パソコンやスマホで検索し、何千、何万の商品の中から好きなものを選んで買うという検索型の購買パターンに移行している。

 これまで消費者は一般的に、1商品カテゴリー5ブランド程度しか認知できないといわれてきた。消費者はインデックス型のブランド選択をするため、広告宣伝でブランドの認知度を上げることが企業に求められてきた。しかし、消費者の購買行動が検索型に変化したことで、5つに限られていた消費者のブランド認知能力は飛躍的に増大した。ネットでほしい商品を検索し、スペックや価格などを確認。購入商品を決める。缶コーヒーを検索すれば、千以上の商品がヒットする。購買行動が根本的に変わったといえる。

 この消費者の変化に対応するため、企業も戦略の転換が求められている。企業はこれまで、誰に、どういう商品を、どれくらいの値段で、どういうプロモーションで、どこで売るかというマーケティングのレガシーに則って商品を開発、販売してきた。ところが、このレガシーに基づいた戦略だけでは、検索型の消費者と接点をつくりづらくなってきているのだ。

 消費者との新しい出会いの場を求め、すでに顧客接点の再構築を始めた企業も多い。いろいろな店舗で買い物をしても特典がひとつにまとまる共通ポイント市場への「楽天」の参入、「伊勢丹」のマーチャンダイジング力と「日本郵便(JP)」の配送力の双方の強みを生かした合弁会社の設立、「アマゾン」の酒類販売スタート、「BOOKOFF(ブックオフ)」で買い取ったものをネット上のオークションサイトで販売できるようにする「ヤフー」と「BOOKOFF」の提携などがその例だ。

 検索型の購買パターンに移った消費者をどう捉えるか。マーケティング発想から、顧客との新たな接点づくりといった発想へ視点を変えることで、今の消費者が見えてくる。

代表取締役 松田久一


関連コンテンツ





開催要項
終了いたしました。
  日時 : 2014年5月22日(木) 13:00~16:00

  会場 : JMR生活総合研究所 会議室
      パレスサイドビル2F




関連コンテンツ
【基調論文】 顧客接点のリ・デザイン -次世代マーケティングの提案
  1.品質差別化へのリ・デザイン-セグメント開発とシグナル開発
  2.多元チャネルのリ・デザイン-多元流通ネットワークの再定義
  3.リアル小売の売場力開発-選択、購入、入手の即時化
  4.消費者ネットワークへのアプローチ戦略
  5.顧客の捉え方とセグメントのリ・デザイン-筋書きづくりによる遠近透視


プログラム
Session 1
13:10~14:00
代表取締役 松田久一
■ 短期の市場を読む - 消費増税後の消費動向
■ 中長期の市場を読む - 消える買物・爆発する顧客接点
■ レガシーマーケティングの崩壊
■ 顧客接点のリ・デザイン 5つの革新
Session 2
14:10~15:10
【豊富な事例に学ぶ】
 「顧客接点のリ・デザイン - 成功事例(予定)」
ディレクター 大澤博一
ビジネスディベロップメントマネジャー 合田英了
■ 商品接点のリ・デザイン
 1.品質差別化のリ・デザインによる中核市場での勝ち型
  ・ビール市場の垂直ブランド配置で成功したサントリー
  ・情報量・質がシグナル基準となったパナソニック「ビストロ」
  ・パッケージとイメージが高品質を感じさせるハーゲンダッツ
  ・コメダ珈琲の都市部進出を阻止する星乃珈琲店
  ・16年ぶりに既存店売上が前年を上回ったロイヤルホスト
 2.需要のロングテール化への接点づくり
  ・野菜の旬を味わうカゴメ・ご当地ジュースシリーズ
  ・地域限定品と高級化で市場支配を強めるカルビー
  ・今までにはない味わいを実現した「大人のきのこの山」
  ・まさかのバリエーションで快進撃を続ける「ガリガリ君」
  ・成熟醤油市場で新たな選択肢を提供するキッコーマン

■ チャネル接点のリ・デザイン
 1.リアル店舗の弱みをネットで補完する
  ・品番メモで退店後の需要を刺激するユナイテッド・アローズ
  ・楽天ポイントをリアル店舗への集客に生かす
  ・クックパッドとチラシを連動させたタイヨー
  ・店舗にない商品をタブレット端末で注文できるイオン
  ・在庫の一元管理で品切れロスを回避したメーシーズ
 2.ネットの弱みをリアルで補完し、接点カバー率をあげる
  ・グループMD力とCVS店舗網を活かすセブン&アイグループ
  ・ブランド体験をリアル売場で実現するコカ・コーラ
  ・来店するだけでポイントがたまるスマポ
 3.ネットとリアルの相乗効果を引き出す
  ・日本最大の接点を活かすJPと三越伊勢丹
  ・リアル接点としての駅を活かす東急グループ
  ・ネットとリアルの相乗効果を狙うブックオフ
Q&A
15:15~16:00
 質疑・意見交換とフリートーク
ファシリテーター
ディレクター 舩木龍三
■ 現在の消費の変化をどう読むか
■ 自社商品の商品接点をどうリ・デザインするか
■ 自社のチャネル接点をどうリ・デザインするか



お知らせ

2024.03.25

当社合田執筆の「猛スピードのクルマはいらない」 これからの高齢化社会に必要な“まちづくり”とは何か? そのヒントは欧米になかった!」がメルクマールに掲載されました。

2024.04.22

JMR生活総合研究所 ゴールデンウイーク期間中の営業のお知らせ

新着記事

2024.04.26

消費からみた景気指標 24年2月は10項目がプラスに

2024.04.26

24年3月の「全国百貨店売上高」は25ヶ月連続のプラス、インバウンドや物産展が好調

2024.04.26

24年3月の「ファーストフード売上高」は37ヶ月連続のプラスに

2024.04.26

24年3月の「ファミリーレストラン売上高」は25ヶ月連続プラス

2024.04.25

月例消費レポート 2024年4月号 消費は足許で持ち直しの動きが見られる-「いつも通り」の消費の風景が戻ってくるようになれば消費回復の見通しもより確かなものに

2024.04.24

24年3月の「チェーンストア売上高」は既存店で13ヶ月連続のプラス、食料品がけん引

2024.04.24

24年3月の「コンビニエンスストア売上高」は4ヶ月連続のプラスに

2024.04.23

24年2月の「旅行業者取扱高」は19年比で78%に

2024.04.23

24年2月の「広告売上高」は、3ヶ月連続のマイナス

週間アクセスランキング

1位 2024.04.12

成長市場を探せ ビスケット市場、4年連続プラスで初の4,000億超えに(2024年)

2位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

3位 2022.05.10

消費者調査データ エナジードリンク(2022年5月版) 「レッドブル」「モンスター」認知率拡大、上位の牙城揺るがず

4位 2019.09.10

戦略ケース プラットフォームビジネスで急拡大するウーバーイーツ

5位 2021.05.25

MNEXT 眼のつけどころ プロ・マーケティングの組み立て方 都心高級ホテル競争 「アマン」VS.「リッツ」(1)

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area