半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

公開日:2021年06月04日

消費からみた景気指標
前年の落ち込みの反動、21年3月は16項目中13項目が改善示す
オープンデータから当社が任意に選定した景気に関する指標を、時系列の一覧表形式でお届けします。会員用の完全版では、1990年から現在に至るまでの長期時系列データもご用意しています。

 2021年3月について、6月4日現在公表されている16指標のうち、「月間所定外労働時間」「外食売上高(ファミリーレストラン)」「有効求人倍率」を除く13項目が前年同月と比較して改善を示している。

 2月との比較では、「平均消費性向」「消費支出」「新設住宅着工戸数」「外食売上高(ファーストフード)」「百貨店売上高」「チェーンストア売上高(衣料品)」「旅行業者取扱高」の7項目で改善した。

 しかし、コロナの影響を受ける前の一昨年同月との比較では、大半の項目で悪化を示すなど、厳しい状況が続いている。

* 店舗調整前ベースでの数値
      前年同月と比べて改善
      前年同月と比べて悪化
表の見方
  • 消費支出、新設住宅着工戸数、月間所定外労働時間、新車販売台数、外食、百貨店売上高(店舗調整前)、旅行業者取扱高、預貯金は対前年同月比のパーセンテージ。
  • 赤項目(悪化指標):平均消費性向、有効求人倍率は前年同月の値との比較で悪化しているもの、預貯金は前年同月比が100.0を超えたもの、それ以外の項目は前年同月比が100.0を下回ったものを示している
  • - は未発表

  【出典と注】
  • 平均消費性向     総務省「家計調査(勤労者世帯)」 季節調整前
  • 消費支出       総務省「家計調査(勤労者世帯)」 実質
  • 新設住宅着工戸数   国土交通省「建築着工統計調査」
  • 月間所定外労働時間  厚生労働省「毎月勤労統計調査」
                ~1999年:製造業・規模30人以上 2000年~:事業所規模5人以上
  • 新車販売台数     日本自動車販売協会連合会、全国軽自動車協会連合会
  • 外食         日本フードサービス協会 外食産業データ 全店データ
               (09年05月更新時より外食産業総合調査研究センター
               「外食産業月次売上動向調査」から遡って変更)
  • 百貨店売上高     日本百貨店協会 店舗調整前
  • チェーンストア売上高 日本チェーンストア協会 店舗調整前
  • 旅行業者取扱高    国土交通省
                ~1999年:大手4社 2000年~:大手50社
  • 有効求人倍率     総務省「一般職業紹介状況」
  • 預貯金        総務省統計局「家計調査(勤労者世帯)」

ログインして長期時系列データをダウンロードする

1990年からの長期時系列データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。

長期時系列表のダウンロード



おすすめ新着記事

市場脱皮期の富裕層開拓マーケティング―価格差別化戦略
市場脱皮期の富裕層開拓マーケティング―価格差別化戦略

コロナ禍で、「ワンランク上」の高級品が売れている。30年ぶりの株高も加わり、「バブル」消費の再来を思い起こさせる。「上」へ昇っていく市場だ。他方でホテルや外食など「下へ」降りていく市場もある。このように転換期にある2021年の市場を、昇降する「エレベーター」のような「市場衰退期」の「脱皮期」と予測する。コロナ禍からの脱出を見据え、品質差別化のマーケティングを提案したい。

コロナ下でも高ロイヤリティ維持する「ハーゲンダッツ」
コロナ下でも高ロイヤリティ維持する「ハーゲンダッツ」

2019年度の冷菓の市場規模は微減、2011年からの7年連続の拡大がストップした。今回の調査では、「ハーゲンダッツ」が認知率を除く6項目で首位を獲得、再購入意向も高く、相変わらずの強さをみせた。在宅時間の増加でアイスを食べるシーンも多様化、従来とは違う切り口でヒットを記録した商品もみられた。需要の最盛期を控え、市場から目が離せない。

コロナの出口シナリオ(2月版)の更新―2ヶ月遅れのV回復の予兆
コロナの出口シナリオ(2月版)の更新―2ヶ月遅れのV回復の予兆

コロナ禍の出口が見えてきた。日本では5~6月に「集団免疫」を獲得し、収束過程に入る。一般に2~3年とされてきた収束シナリオが、現実にはどうしてここまで早まったのか。当社独自の調査・分析によると、日本の「隔離人口」の多さが鍵を握っていることがわかった。



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツ プレミアム会員サービス 戦略ケースの教科書Online

新着記事

2025.02.06

25年1月の「乗用車販売台数」は3ヶ月ぶりのプラス

2025.02.05

提言論文 新しい群れ集団が生む市場ダイナミズム

2025.02.04

24年12月の「新設住宅着工戸数」は8ヶ月連続のマイナス

  

2025.02.03

企業活動分析 本田技研工業 24年3月期は、販売台数増加により増収増益、営業利益は過去最高に

2025.02.03

企業活動分析 日産自動車株式会社 24年3月期は、販売台数増加に加えコスト管理により増収増益

  

2025.01.31

消費からみた景気指標 24年11月は7項目が改善

2025.01.30

24年12月の「ファーストフード売上高」は46ヶ月連続のプラスに

2025.01.30

24年12月の「ファミリーレストラン売上高」は34ヶ月連続プラス

2025.01.29

24年12月の「全国百貨店売上高」は2ヶ月連続のプラスに

2025.01.29

24年12月の「チェーンストア売上高」は既存店で2ヶ月連続のプラスに

2025.01.29

24年12月の「コンビニエンスストア売上高」は13ヶ月ぶりのマイナスに

2025.01.29

24年11月の「商業動態統計調査」は8ヶ月連続のプラス

2025.01.28

24年12月の「景気の先行き判断」は4ヶ月連続の50ポイント割れに

2025.01.28

24年12月の「景気の現状判断」は10ヶ月連続で50ポイント割れに

2025.01.27

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター No.168 管理職は筋トレ率2倍! 20〜30代の美容・健康意識がプロテイン市場をけん引

2025.01.27

企業活動分析 サンドラッグの24年3月期はインバウンド・化粧品需要回復で2期連続の増収増益

2025.01.24

成長市場を探せ コロナも値上げも乗り越えて成長するドラッグストア(2025年)

2025.01.23

24年11月の「広告売上高」は、7ヶ月連続のプラス

2025.01.23

24年11月の「旅行業者取扱高」は19年比で80%に

2025.01.22

24年11月の「家計収入」は2ヶ月連続のプラスに

週間アクセスランキング

1位 2025.01.27

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター No.168 管理職は筋トレ率2倍! 20〜30代の美容・健康意識がプロテイン市場をけん引

2位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

3位 2025.01.27

企業活動分析 サンドラッグの24年3月期はインバウンド・化粧品需要回復で2期連続の増収増益

4位 2025.01.24

成長市場を探せ コロナも値上げも乗り越えて成長するドラッグストア(2025年)

5位 2013.03.22

MNEXT ビックカメラによるコジマの買収はメーカーを巻き込んだ衰退業界再編の始まり

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area