半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

(2007.6)
ファンデーション(2007年版)
DHC、マキアージュ、SK-II 混戦模様の市場を制するのは?
 詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(LZH形式・有料会員サービス)
 今回のランキングのテーマであるファンデーションは、女性の必須アイテムとして化粧品各社の注力アイテムとして、価格帯、販売チャネル、機能・効果も実に多彩な商品が発売されています。
 ファンデーションの訴求の目立つ季節である初夏に、数あるブランドのなかから任意に選んだ40ブランドについて、当社のインターネットモニターに行った調査結果を、ランキング形式でお届けします。

 ファンデーションについては、「知っている」「使ったことがある」「現在主に使っている」「今後(も)使いたい」「使ったことのある人ベース、今後(も)使いたい」の5点のランキングを掲載しているが、いずれも飛び抜けた支持を集めたブランドはなく、しかもランキングごとに激しく順位が入れ替わる結果となった。混戦、分散型の市場といえるかもしれない。
 混戦の市場の切り口のひとつとして、価格帯に注目してみてみよう。
 まず、「知っている」ブランドでは、70%以上の認知率のあった6ブランド中、4ブランドを、「使ったことがある」ブランドでは、使用経験率15%以上の8ブランド中6ブランドを中価格帯(税込み価格2,625円~5,250円未満 詳細は図表末を参照)のブランドが占めた。
 一方、「現在使っている」では、5%以上の使用者のいるブランド5ブランドのうち、3ブランドは普及価格帯(税込み価格2,625円未満)である。
 「使ったことのある人ベース、今後(も)使いたい」では、50%以上の4ブランドを、中価格帯のブランドとプレミアム価格帯(税込み価格5,250円以上)が分けた。
 知名度や使用経験では、中価格帯のブランドが強みを発揮し、実際の使用では、普及価格帯のブランドも健闘、そして使用者の満足度という点では中からプレミアムの価格帯のブランドが一歩リードという構図がみえる。

 では、各価格帯別にユーザーの支持の高いブランドをみてみよう。
 普及価格帯では、「DHC」が、「知っている」で同率1位の2ブランドと僅差の2位、「現在使っている」では1位と強さを見せている。また、「今後(も)使いたい」で3位、しかも全てのランキングで、普及価格帯ブランドとしてはもっとも高い順位を獲得している。
 中価格帯のブランドでは、資生堂の「マキアージュ」が安定した強さをみせている。「知っている」では同率1位、「今後(も)使いたい」で2位、「使ったことのある人ベース、今後(も)使いたい」で2位と、知名度と使用意向が高く、今後の伸びが期待できるブランドである。
 高価格帯では2006年の調査に引き続き「今後(も)使いたい」で2連覇を飾った「SK-II」が、今回も「憧れのブランド」のポジションをキープしている。また、知名度では上位20位の圏外ながら、「現在使っている」で6位、「使ったことのある人ベース、今後(も)使いたい」で1位となった資生堂の「クレ・ド・ポー ボーテ」もユーザーの満足度の高さという点で注目のブランドといえるだろう。

 2006年の調査と比較してみると、「知っている」「現在主に使っている」「使ったことのある人ベース、今後(も)使いたい」で首位が入れ替わり、それ以外の順位も変動が激しい。紫外線量がピークとなり、気温の上昇による化粧崩れも意識される初夏から夏にかけては、化粧品各社がファンデーションをより一層打ち出す時期でもある。この夏、混戦の市場はどのように動くのかが注目される。




【提示40ブランド】
  • スーパーマイルド(資生堂)
  • スーパーマイルド チカラ
    (資生堂)
  • 水分ヘアパック(資生堂)
  • シーブリーズ(資生堂)
  • フィーノ(資生堂)
  • マシェリ(資生堂)
  • TSUBAKI(資生堂)
  • ナイーブ(カネボウ)
  • 海のうるおい藻(カネボウ)
  • サラ(カネボウ)
  • シルク(カネボウ)
  • レシェ(カネボウ)
  • クローチェ(カネボウ)
  • いち髪(ICHIKAMI)
    (カネボウ)
  • メリット(花王)
  • ラビナス(花王)
  • アジエンス(花王)
  • エッセンシャル(花王)
  • セグレタ(花王)
  • キュレル(花王)
  • サクセス 薬用シャンプー
    (花王)
  • ヴィダルサスーン
    (P&G)
  • ハーバルエッセンス
    (P&G)
  • パンテーン(P&G)
  • リジョイ(P&G)
  • ラックス(ユニリーバ)
  • ダヴ(ユニリーバ)
  • モッズヘア(ユニリーバ)
  • 植物物語(ライオン)
  • ソフトインワン(ライオン)
  • フリー&フリーダメージエイド
    (ライオン)
  • プレディア(コーセー)
  • ハッピーバスデイ プレシャスローズ
    (コーセー)
  • ソフティモ(コーセー)
  • サロンスタイル(コーセー)
  • スティーブンノル(コーセー)
  • エルセーヴ(ロレアルパリ)
  • ケラスターゼ(ロレアルパリ)
  • ジェントルケア(ウエラ)
  • クリニケア(ウエラ)

サンプル構成(%)
【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2007年6月6日~9日
調査対象者:当社インターネットモニター 20~49歳
        全国 女性
有効回収サンプル数:318サンプル


 本コンテンツのグラフは無料会員サービス、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。
 以降の閲覧には会員サービスへのご登録が必要です。

会員サービスのご案内についてはこちらをご覧ください。
会員の方は、下記をクリックしてグラフ・詳細データをご利用ください。






お知らせ

2024.03.25

当社合田執筆の「猛スピードのクルマはいらない」 これからの高齢化社会に必要な“まちづくり”とは何か? そのヒントは欧米になかった!」がメルクマールに掲載されました。

新着記事

2024.04.12

成長市場を探せ ビスケット市場、4年連続プラスで初の4,000億超えに(2024年)

2024.04.11

24年1月の「現金給与総額」は25ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2024.04.10

マーケティング用語集 イールドカーブ

2024.04.09

24年2月は「完全失業率」、「有効求人倍率」とも悪化

2024.04.08

企業活動分析 任天堂の23年3月期は主にハードウエアの売上減が響き減収減益

2024.04.05

消費者調査データ ノンアルコール飲料(2024年4月版) 首位は「ドライゼロ」、追う「オールフリー」「のんある気分」

2024.04.04

企業活動分析 NTTの23年3月期はITサービス拡大で増収増益、過去最高更新

2024.04.03

24年3月の「乗用車販売台数」は3ヶ月連続の2桁マイナス

2024.04.02

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 20代男性の内食志向にマッチして伸びる冷凍餃子

2024.04.01

24年2月の「新設住宅着工戸数」は9ヶ月連続マイナスに

2024.03.29

企業活動分析 KDDIの23年3月期は法人向け好調等で増収、過去最高益更新

週間アクセスランキング

1位 2024.04.02

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 20代男性の内食志向にマッチして伸びる冷凍餃子

2位 2023.04.05

日本人の7割はチーズ好き ぜいたくニーズに支えられ伸長

3位 2016.03.16

【マーケティングFAQ】どうすればブランド力を強化できるか

4位 2024.03.28

月例消費レポート 2024年3月号 消費は足踏み状態が長期化している-インフレ見通しや消費マインド改善などによる消費回復の後押しに期待

5位 2024.04.03

24年3月の「乗用車販売台数」は3ヶ月連続の2桁マイナス

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area