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公開日:2024年02月22日

消費者調査データ No.402
RTD(2024年2月版)
「ほろよい」「氷結」「贅沢搾り」 熾烈なトップ争い



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 2022年のRTD(Ready to Drink:そのまますぐ飲める缶入りのチューハイやハイボールなどのアルコール飲料)市場は、前年比99%の万2億7,410万ケースで、21年まで14年連続拡大を続けていたが、22年は微減となった(サントリー発表)。

 今回は、当社が任意に選んだRTD24ブランドについて、「知っている(認知)」「3ヶ月以内に店頭などで見た(店頭接触)」「買って飲んだことがある(購入経験)」「最近3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)飲みたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という6項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。

 今回の調査でも、前回(2023年2月版)に引き続き、サントリーの「ほろよい」とキリンの「キリン 氷結(以下氷結)」が激しい首位争いを繰り広げる結果となった。「ほろよい」は店頭接触、購入経験、3ヶ月内購入、今後の購入意向で首位を、「氷結」は認知で首位を獲得した。しかしそれぞれの差は、認知を除き1ポイント以内、認知でも1.1ポイントとほぼ同率といってもいいデッドヒートだ。その背後をアサヒビールの注力賞品「贅沢搾り」が追いかける。購入経験では5ポイント以上の差があるが、3ヶ月内購入ではその差は0.3ポイントだ。

 4位以下もまた激戦だ。「サントリー角ハイボール(サントリー)」、「檸檬堂(日本コカ・コーラ)」、「-196℃ (サントリー)」、「キリン 本搾りチューハイ(キリン)」などが小差でひしめき、新顔の「翠ジンソーダ缶(サントリー)」も上位をうかがう。

 再購入意向をみると、首位は前回(2023年2月版)に引き続き、「贅沢搾り」で、唯一7割台の再購入意向を誇る。続いて「濃いめのレモンサワー(サッポロビール)」、「サントリー角ハイボール(サントリー)」、「サントリーこだわり酒場(サントリー)」など7ブランドが6割台で続く。レモンサワーを前面に打ち出したり、主力アイテムとするブランドは、10位以内では「濃いめのレモンサワー」、「檸檬堂(日本コカ・コーラ)」、「サントリーこだわり酒場」など3ブランドが該当、レモンサワーの人気が続いていることがうかがえる。

 RTD市場は、これまで高アルコールやレモンサワーなどのヒット商品を牽引車に成長を続けてきた。2022年は前述の通り微減となったが、これは巣ごもり特需の反動の側面が強く、アップトレンドは続いていくとみられている。メーカー各社は、グレープフルーツフレーバーやハイボール、自社の主力スピリッツのソーダなど、現在人気のレモンサワーの「次」を見据えてさまざまな商品を投入している。人気ブランドがひしめく激戦区の「次」が注目される。

注目ランキング
  • 3ヶ月内購入
    1. ほろよい(サントリー)    12.1%
    2. キリン 氷結(キリン)     11.2%
    3. 贅沢搾り(アサヒビール)   10.9%
  • 再購入意向
    1. 贅沢搾り(アサヒビール)         73.6%
    2. 濃いめのレモンサワー(サッポロビール)  69.5%
    3. サントリー角ハイボール(サントリー)   68.7%

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クロス集計表 サンプルイメージ
消費者調査データ クロス集計表 サンプルイメージ

調査概要

提示24ブランド

  • 贅沢搾り(アサヒビール)
  • アサヒ ザ・クラフト(アサヒビール)
  • 樽ハイ倶楽部(アサヒビール)
  • カルピスサワー(アサヒビール)
  • アサヒ Slat(アサヒビール)
  • キリン 氷結(キリン)
  • 麒麟 発酵サワー(キリン)
  • 麒麟 特製(キリン)
  • キリン 本搾りチューハイ(キリン)
  • キリン上々 焼酎ソーダ(キリン)
  • -196℃ (サントリー)
  • 翠ジンソーダ缶(サントリー)
  • ほろよい(サントリー)
  • サントリー角ハイボール(サントリー)
  • サントリーこだわり酒場(サントリー)
  • 濃いめのレモンサワー(サッポロビール)
  • 檸檬堂(日本コカ・コーラ)
  • ジャックダニエル&コカ・コーラ(日本コカ・コーラ)
  • タカラcan チューハイ(宝酒造)
  • ウメッシュ(チョーヤ梅酒)
  • さらりとした梅酒(チョーヤ梅酒)
  • トップバリュのチューハイ/ハイボール(イオン)
  • セブンプレミアムのチューハイ/ハイボール(セブン&アイ)
  • みなさまのお墨付きチューハイ/ハイボール(西友)


調査設計

調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年1月20日(土)~1月25日(木)
調査対象者:当社インターネットモニター木 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,034サンプル
サンプル構成(%)






参照コンテンツ


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週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

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日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

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