
ご利用には有料の会員登録が必要です。
ご登録済みの方は、こちらから全文をご利用ください。
会員のご登録はこちらをご覧ください。
2017年度の飲むヨーグルト市場は前年度比5%程度、乳酸菌飲料市場は4~7%程度の伸びがみこまれている。
今回は、当社が任意に選んだ28の飲むヨーグルト・乳酸菌飲料について、「知っている(認知率)」「3ヶ月以内に広告を見た(広告接触)」「3ヶ月以内に店頭でみた(店頭接触)」「買って飲んだことがある(購入経験)」「3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月以内購入)」「今後(も)買って飲みたい(利用意向)」「購入経験者ベースの今後の購入意向(再購入意向)」などの項目についてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査では、来年発売100周年を迎える乳酸菌飲料の「カルピス(アサヒ飲料)」が、認知、店頭接触、購入経験、3ヶ月内購入、今後の購入意向など7項目中5項目で首位を獲得、特に、購入経験で53.1%と過半数の人が「買って飲んだことがある」と答えるなど、ロングセラーらしい強さをみせた。
飲むヨーグルトでは、「明治ブルガリアのむヨーグルト」が、店頭接触、購入経験、今後の意向で2位、3ヶ月内購入でも2位との0.8ポイント差の3位となるなど、こちらもヨーグルト市場のトップブランド(プレーンなどを含む「明治ブルガリアヨーグルト」全体でヨーグルト市場の3割を占める)の強さをみせた。
一方、ユーザーのロイヤリティの指標である再購入意向では、機能性を訴求した「明治プロビオヨーグルトR-1」ブランドの飲むヨーグルトである「明治プロビオヨーグルトR-1 ドリンクタイプ(明治)」が首位を獲得した。「明治プロビオヨーグルトR-1」は、消費者調査No.267 ヨーグルトでも再購入意向で首位を獲得しており、はっきりした特徴が固定ファンをつかんでいるとみられる。再購入意向の2位以下をみても、「胃で働く乳酸菌」をコピーにした「明治プロビオヨーグルトLG21 ドリンクタイプ」、特定保健用食品の「NEWヤクルト(ヤクルト本社)」、機能性表示食品の「恵megumi ガセリ菌SP株ヨーグルトドリンクタイプ(雪印メグミルク)」など健康志向の商品が上位を独占した。
乳酸菌の効果への関心を背景に拡大したヨーグルトの市場では、より手軽に乳酸菌をとることができることから、飲むヨーグルトへのシフトが起こっている。同じ理由から乳酸菌飲料も市場が拡大してきている。乳酸菌のさまざまな効能への期待は依然として高いとみられ、各社も積極的に飲むヨーグルトを市場投入する考えだ。今後も市場の牽引車としての役割が期待されている。
- New ヤクルト(ヤクルト本社)
- カルピス(アサヒ飲料)
- 森永マミー(森永乳業)
- コーラスウォーター(森永乳業)
- 日本ルナのスムージー(日本ルナ)
- ラブレ(カゴメ)
- 生きて腸まで届くビフィズス菌(カゴメ)
- ピルクル(日清ヨーク)
- 明治ブルガリアのむヨーグルト(明治)
- 明治プロビオヨーグルトLG21 ドリンクタイプ(明治)
- 明治プロビオヨーグルトR-1 ドリンクタイプ(明治)
- 明治プロビオヨーグルトPA-3 ドリンクタイプ(明治)
- ビヒダスのむヨーグルト(森永乳業)
- ラクトフェリンドリンクヨーグルト(森永乳業)
- ドリンクヨーグルトおなかへGG!(タカナシ乳業)
- 恵megumi ガセリ菌SP株ヨーグルトドリンクタイプ(雪印メグミルク)
- 恵megumi ビフィズス菌SP株カプセルヨーグルト ドリンクタイプ(雪印メグミルク)
- ジョア(ヤクルト本社)
- ミルミル(ヤクルト本社)
- チチヤスのむヨーグルト(チチヤス)
- 小岩井 iMUSE(イミューズ)のむ生乳ヨーグルト(小岩井乳業)
- ぜいたく果実 のむヨーグルト(オハヨー乳業)
- 十勝のむヨーグルト(日清ヨーク)
- メイトーのむヨーグルト(メイトー)
- 生きて腸まで届く乳酸菌のむヨーグルト(セブン&アイ)
- ローソンのドリンクヨーグルト(ローソン)
- トップバリュの乳酸菌飲料(イオン)
- みなさまのお墨付き のむヨーグルト(西友)
調査期間:2018年3月9日~13日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,010サンプル
サンプル構成(%)


参照コンテンツ
おすすめ新着記事

コロナ下でも堅調続く「マクドナルド」
コロナで外食全体が不振に陥っている中、ファーストフード業態は前年比96.3%と減少幅が小さい。今回の調査で印象的なのが「マクドナルド」の盤石さだ。主要な項目で2位以下を15~20ポイント引き離している。逆に順位を落としたのが、繁華街などに立地するファストカジュアルのチェーンだ。

裾野広がるシリアル コロナ禍自粛の反動に成長機会
糖質オフや機能訴求など様々な賞品が発売されているシリアル。実際にどのように食べられているのか、調査を行った。その結果、シリアルの喫食には外出や運動機会との関連性がみえてきた。コロナ禍で喫食率は低下しているものの、ユーザー層や喫食シーンには広がりもみられる。感染が収束すれば外出機会も増える。さらにコロナ禍で高まった健康意識も追い風に、シリアル市場の成長が予想される。

消費反発の現場を探る 帝国ホテルのブッフェから
バイキング、ウェディング、郵便局、ランドリー。今では当たり前のホテルサービスも、多くは帝国ホテルが発祥です。ホテル業界はコロナで大きな影響を受けました。しかし、抑圧された旅行への欲望は高まっているといえます。今回はこの老舗ホテルの取り組みから、抑圧された消費の反発力をうまく取り込むためのヒントを探ります。



